3人に今後どのように番組を作っていきたいかを問うと、三浦氏は「時事性とかニュース性とか、みんなで共有できるということを大事に作っていくということだと思います。それと、テレビにしかできないことはたくさんあるので、それを大事にということだと思います」とコメント。

加地氏は「今までやってきた歴史や文化を受け継ぎながら、丁寧にやっていくんじゃないですかね。ある演者さんが、“テレビ出たときのほうが影響力があるんですよね”と言ってて、これはテレビの力だなと思ってるので、それを継続できるように頑張りたいです」と気を引き締める。

鈴木氏は「小さい頃からテレビを見て面白かったから、明日学校で『(ダウンダウンの)ごっつええ感じ』の話をしようと思ったりしていたので、そういうのが今後も続けばいいなと思います。『充電旅』を見て旅に行きたくなったと言われると僕らもうれしいんですけど、そうやって誰かの明日を良くしたり、次に何かをしてみたいという動きのきっかけになったらうれしいなと思います」と期待を述べた。

バラエティでも持つ「教育」の意識

「テレビカンファレンス2023」のテーマは、「今、あらためて、テレビ」ということで、最後に「今、あらためてテレビとは何か」という質問が投げかけられた。

フリップに「教育」と書いた三浦氏は「『世界まる見え』では、頭では人がコケたりなんて映像が10分ぐらいあった後に、時には深刻な政治の問題、時には深い家族の愛情といった内容にどんどんなっていくんですが、冒頭で注目を集めて引っ張り込んで、いろんなことを経験させてあげたいという気持ちで作ってるんです。YouTubeで好きなものばかり見てるとイスラエルがどうなってるかとか全然分からないですけど、テレビを見てると何となく分かって興味を持ってくれると思うんです」と、その意図を説明。

「バカな事を真面目にやる」と書いた加地氏は「バラエティはやっぱりおかしなこといっぱいやってるんですけど、演者さんスタッフさん含めて、めちゃくちゃ真剣に考えてるんです。下ネタでやるような企画も真剣な顔して打ち合わせして、一生懸命やってるというのが、テレビの良さかなと思います」とコメント。

そして、「『挑戦』まだまだ楽しくなります」と書いた鈴木氏は「“テレビは今後どうなっていくんですか?”と皆さんから心配の声を聞くんですけど、テレビの制作現場には昨日より面白いものが撮りたいとか、面白い編集をしたいとか、演者さんをもっと輝かせたいという人たちが集まっていると感じてます。このもっと良くしたいっていう気持ちで挑戦する以上は前に進んでいくはずなので、まだまだテレビは楽しくなる場所なんじゃないかと信じて、真面目にものを作りたいと思っています」と熱弁。

それを聞いた加地氏は「“テレビはオワコン”ってよく言われるじゃないですか。それ言われて、もう10年以上経つんですよ。すごくないですか? だから全然オワコンじゃないって言いたいです(笑)」と強調した。