本作には、100年の歴史を持つ、ディズニー・アニメーション作品のオマージュを想像させるシーンが数多く登場する。その一つがアーシャの願いに応じて空から舞い降りた願い星のスターだ。ピーターは「映画のポスターのスターに注目してください。このハートの輪郭、なにかを想像させますよね。デザイナーが考えたものですが、これはミッキーマウスになぞらえているものなんです」と種明かしをする。

続けてフアンも「アーシャには7人の友達がいますよね。7人の友達と言えば……多分勘のいい方ならそれは白雪姫と7人の小人を想像する方も多いのではないでしょうか」と映画の随所に楽しめる“種”が仕掛けられているという。

また主人公アーシャの声を務めたのは、『ウエスト・サイド・ストーリー』でアカデミー賞助演女優賞に輝いたアリアナ・デボーズ、マグニフィコ王を演じているのが、『スタートレック』シリーズなどのクリス・パインだ。

フアンは「アーシャというのは多くの人の代弁者であり、他人が『いい状態でいられるように』と願う人。アリアナ・デボーズさんに初めてお会いしたとき、とても利他的な人だなと思ったんです。面倒見が良く、情熱的でありながらおちゃめでもある。彼女の性格がアーシャのキャラクターに大きな影響を与えている部分がありました」と絶賛。

ピーターはクリスについて「ディズニーのヴィランというのは、持っているエネルギーがすごく『いったい何をやらかしてくれるんだ』という期待がある。今回のマグニフィコ王にはカリスマ性があり、人は彼に喜んで夢を託してしまう。そこからだんだんとヴィランの顔に変革していく表現力、さらにしっかりと歌を歌えなければいけないと考えたとき、すべてを持っているのがクリスだと思ったんです」と起用理由を明かした。

“願う力”を強い思いに変えて突き進むアーシャ。そこに立ちはだかる最恐のヴィラン・マグニフィコ王。さらにアーシャを支える仲間たちとスターが、「夢を持つことの大切さや強さ」を伝えてくれる力強い作品だ。

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