11月21日よりTBSの深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」で放送される『恋愛のすゝめ』(毎週火曜24:58~25:28 ※放送日によって放送時間が異なる)で連続ドラマ単独初主演を務める俳優の綱啓永にインタビュー。本作出演が決まったときの心境や、役作りについて話を聞いた。

  • 綱啓永

    綱啓永 撮影:加藤千雅

本作は、人生を勉強に捧げてきた超エリートメガネ男子たちが、人生を懸けて校則で禁止された恋愛に挑む“大袈裟・大真面目ラブコメディ”。人生の全てを勉強に捧げてきた主人公・鳳啓介(おおとり・けいすけ)が、偶然出会った女性に生まれて初めての恋をしてしまうことから始まる。主人公の鳳啓介を綱啓永が演じ、鳳の禁断の恋に振り回されるクイズ研究会の仲間として、本田響矢、一ノ瀬ワタル、若林時英、ひょっこりはんが出演。また、鳳が恋に目覚める運命の相手・華子を矢吹奈子が演じる。

■「座長というのはあえてできるだけ意識しないように」

――連ドラ単独初主演が決まったときの心境を教えてください。

びっくりしました。「ドラマトリーム」という素敵な枠の主演をやらせていただけるというのは光栄であり、「あ、俺なんだ」とすごくうれしくてびっくりしたのを覚えています。脚本の中屋敷法仁さんは以前、舞台『タンブリング』でご一緒した方で、そういうつながりもあって決まったと思うので、ここに来て少しずつ、まいていた種の芽が出始めたというか、今までの努力が1つ実った瞬間でうれしかったです。

――現場で主演として意識していることを教えてください。

初めて単独で座長をやるとなって、どうすればいいか正直わからなくて。いつも緊張しますが、いつもの何百倍も緊張していたので、座長経験者の俳優仲間に聞いたら、「いつも通りがいいよ」というアドバイスをいただき、僕が勝手に背負いすぎなんだなと。なので、座長というのをあえてできるだけ意識しないようにするというのを意識しています。

――意識すると緊張してしまう?

背負い込みすぎてしまって、どんどんネガティブな方向に行ってしまうなと思って。役が一生懸命な熱い主人公なので、僕自身がめちゃめちゃ熱く頑張れば、それがうまく役にも反映されて、現場もまとまっていくと思い、とにかく一生懸命やっています。

――座長について相談した俳優仲間とはどなたでしょうか。

樋口幸平と前田拳太郎です。特撮で座長を経験していて。

  • 綱啓永

■超エリート高校生役で「まだ学生いけるんだ!」と喜び

――メガネをかけた超エリート高校生という役どころについては最初どう思いましたか?

まずは「まだ学生いけるんだ!」って(笑)。それがうれしかったです。超エリートに関しては、僕には全くない一面なので正直、「どうしよう、やばいんじゃないか」と思いましたが、自分なりに勉強して、この役を一生懸命演じていれば、勝手に鳳啓介になっていくというぐらい、すごく熱を込めて演じています。

――熱さが鳳啓介の一番の持ち味ですか?

そうですね。熱さ、一生懸命さがあり、何事も全力で。恋愛という難問に対して鳳なりに真面目に……世間的に言ったら全然間違っているんですけど、自分では合っていると思っていて、それを全力でアプローチしていくのが鳳啓介です。

――メガネをかけた学ラン姿のビジュアルをご自身で見たときはどう思いましたか?

びっくりしました(笑)。前髪を下ろした役が久しぶりで、黒髪に関しても、今年黒髪の役がこれまで1個もなくて、ずっと何かしらの色が入っている役を演じていたので。黒髪も前髪も久しぶりで、長いパッツン久しぶりで、メガネで、最初は本当に慣れなかったですが、今はしっくりきています!

■恋愛と勉強、どちらが難題?「僕にとっては…」

――鳳はクイズ研究会の会長で、作品の中でクイズがたくさん出てきますが、大変だなと感じていることを教えてください。

セリフです。多いのはもちろんですが、聞いたことないような単語がめっちゃ出てくるので、言葉の意味がわからないというのが一番難しいです。全部調べてこういう意味なんだとちゃんと理解して演じるようにしています。

――綱さんにとって恋愛と勉強、どちらが難題ですか?

勉強……。勉強って努力だなと思うんです。もちろん才能とかいろいろあると思いますが、覚える作業なので。と考えると、本当に難しいのはたぶん恋愛ですが、僕にとっては勉強です(笑)

――学生時代、苦手だった教科はありますか?

国語が一番苦手でした。ボキャブラリーが少なくて、四字熟語もあまり知らないですし。

――そもそもクイズはお好きですか?

出されたら楽しいですよね。僕の私生活にクイズがいたかというといなかったですが、好きは好きでした。なぞなぞとか、バラエティ番組を見るのも好きでしたし。でも苦手でした。

――今回、セリフとして登場したクイズで印象に残っているものはありますか?

多すぎて「どれ?」という感じですが、「マスカラの語源となったマスケラの意味」。正解は「仮面」で、英語では「マスク」。今たまたま思い浮かんだものを言いましたが、こういう知識がどんどん増えています。