• 土生瑞穂

■卒業を控える現在の心境「終わりまでしっかりと」

――今回、このフォトブックが発売に近づくとともに、卒業の日も近づいてきます。卒業発表から時間が経ちましたが、今の気持ちをお聞かせください。

こうしてフォトブックを発売させていただくことができたり、事前にファンの皆さんに感謝を伝える場所があったりと、一つひとつのことにしっかりと感謝を伝えて終えることができるのが良かったなと思っています。徐々にいろいろな“最後”を経験していきながら、卒業セレモニーでしっかりと感謝を伝えて終えることができるというのはすごく嬉しいです。

――ファンの方も同じように時間を積み重ねながら、そこに向かうことができますね。

ファンの方にも、それぞれ私とのストーリーがしっかりあると思うので、一緒に。これまで積み重ねてきたものを持って、終わりまでしっかりとやり切りたいと思っています。

  • 土生瑞穂

■“縁”によって支えられた8年間

――改めて、この8年間は土生さんにとってどんな時間でしたか?

やっぱり櫻坂46、そして欅坂46があったから今の自分がいる。自分1人ではここまで来ることはできなかったので、メンバーやファンの皆さん、スタッフの皆さんなどたくさんのご縁があって、ここまで来ることができたんです。

この8年の感謝の気持ちを忘れずに、ここで得た宝物を握りしめて、これからはグループの名前はなく、“土生瑞穂”としてさらに成長できるように、そして素敵な背中を見せられるような存在でありたいなと思います。

――“縁”でつながった8年間だったと。

この8年、楽しい時もつらい場面とかもあったんですが、そういう一瞬一瞬に絶対誰かがいてくれた。どんな時も周りにメンバーの存在があったなと思います。やっぱり本当に人って支え合ってるんだなっていうことを改めて知ることができた8年でもありました。本当に感謝しています。

  • 土生瑞穂
  • 土生瑞穂

■忘れられない最終オーディションの会見「あの瞬間が全てのスタート」

――いろんな思い出がある8年間だったと思います。いちばん印象的だった瞬間はいつですか?

今振り返って印象的なのは、最終オーディションでメンバーが決定した後の記者会見。欅坂46のメンバーが決まりましたと集合写真を撮った瞬間、あの瞬間が全てのスタートでした。今回は卒業という形ですが、あのときにスタートしたこの世界で、自分のストーリーはこれからも続いていくと思うんです。なので、あの瞬間は私の中では一歩踏み出した大事なシーンだったなと。

――その当時の景色は覚えていますか?

めっちゃガチガチで、記者会見のときはフラッシュがすごかったという記憶……。思いもよらなかったことが起きていたので、頭が真っ白だったんです。家に帰って両親の反応や、その後ファンの方がついてくださるのを目の当たりにして、徐々に実感していったのを覚えています。

  • 土生瑞穂

――最終オーディション合格の記者会見で集合写真を撮った時からスタートした土生さんのストーリーですが、これから目指す行先、目的地は見えていますか?

まだまだ坂は続いていると思います。これからは土生坂! できれば上り坂でありたいなぁと思っているので、登り続けたいなと思います。行先はどうなっているんですかね~(笑)。なにと出会うのかわからないですよね! 歩いていたらいろんな方に出会うと思います。櫻坂46として活動してきたという経験はあるけれども、ゼロからの挑戦も多くなると思うので、その出会い一つひとつを大切にして、刺激をいただきながら、揉まれながら、勉強しながら、育っていきたいなと思います。どんな縁があるのか、楽しみです。

■土生瑞穂
1997年7月7日生まれ。東京出身。2015年に欅坂46一期生オーディションに合格し、デビュー。2018年からファッション誌『JJ』(光文社)の専属モデル、2021年から『CLASSY.』(光文社)でレギュラーモデルを務めている。今年8月に自身の公式ブログにて、11月25日に千葉・ZOZOマリンスタジアムで開催される「3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」をもって櫻坂46を卒業することを発表した。1stフォトブック『Destination』(光文社)が発売中。