欅坂46、櫻坂46の一期生としてグループをけん引してきた土生瑞穂。11月25日に開催される「3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」をもってグループを卒業し、8年間の活動に幕を閉じる。

今回は、卒業前の11月7日に自身初のフォトブック『Destination』(光文社)を発売した土生にインタビュー。「感謝を形に」という思いで作ったという同作には、あるこだわりが込められていた。この8年で得た“宝物”を手に、これからの土生瑞穂が目指す“行先(Destination)”とは。

  • 土生瑞穂

    土生瑞穂 撮影:島本絵梨佳

■8年間の感謝の気持ちを形にした1stフォトブック

――1stフォトブック『Destination』の発売、おめでとうございます! 発売が決まったときの心境を教えて下さい。

8年間グループの活動をやらせていただいて、その感謝の気持ちを形にしたいなということで、フォトブックを作っていただきました。私の願いを叶えていただけて、感謝の気持ちでいっぱいです。

実は以前からちょこちょこ、ファンの皆さんにミーグリ(オンラインミート&グリート)で、「土生ちゃん、写真集・フォトブックはやらないの?」と言われていて。制作が決まっていた時も言われていたんですが、内緒にしておかなきゃいけなかったので、「え~?」と濁しちゃっていました。ファンの方に騙してごめんね、嘘ついてごめんねと伝えたいです(笑)。

――ファンの方も待った分だけ喜びが大きいと思います。今回のフォトブックは、レギュラーモデルを務める『CLASSY.』編集部が制作を担当したそうですね。

相変わらず皆さん優しくて、撮影もすごく楽しかったです! ちょうど誕生日の月に撮影があったんですが、ヘアメイクを直していただいている間に、スタッフさんたちがコソコソしているのを感じ取ってしまって(笑)。なにかを準備する音だったり、カメラが回るピッという音が聞こえて、ちらっと見たら皆さんがケーキをスタンバイしてくださっていて、それがすごく嬉しかったです。

――フォトブックの公式SNSでもアップされていましたが、裏側では、そんなことがあったんですね(笑)。

バレてましたね(笑)。それも込みで超楽しかったです! あのときに戻って新鮮なリアクションで、もう1回やりたい(笑)。

土生瑞穂

――都内での撮影以外にも、山梨の自然あふれるロケーションで撮影されたカットも収録されています。

ロケーションに感動しました。森とか街中で大振りなドレスを着たらどうなるんだろう、空間に合っていない衣装を着ることで出るミスマッチ感がいいなと、ずっと思っていたので、こういう素敵な写真が撮れるんだと。みんなでキャーキャー言いながら撮影したのが思い出に残っています。

■サイズ・質感にもこだわった1冊 最大のこだわりはタイトルロゴ

――フォトブックを見ると、ファンの方からはもちろん、制作に関わったスタッフさんからも愛されているのが伝わってきます。今作では、土生さんの好きなものやお気に入りを紹介する企画なども掲載されていますが、もともとやりたい企画や構想はあったのでしょうか?

自分のフォトブックを作っていただくのであれば、打ち合わせから自分もしっかり参加して、やりたいことを伝えなきゃいけないと思っていたので、イメージを事前に書かせていただいて、それから打ち合わせでご相談させていただきました。内容だけでなく表紙の素材、紙の質感なども全て願いを叶えていただきました。

  • 土生瑞穂

――企画段階から制作に参加して作り上げた1冊なんですね。一番こだわった部分はどこですか?

「Destination」というタイトルロゴのデザインかな……第一印象はすごい大事だなと思ったので、書店に並んだときにファンの皆さんだけでなく、初めて見かけた方に手に取っていただいてもしっかり伝わるように、表紙のレイアウトや配置は悩みました。何パターンかご用意していただいたなかで、練って練って練りまくりました!

そのほかにも左開きにするか、右開きにするかなど、本の体裁自体も結構悩んで……。サイズも、私が縦長で身長があるから、本自体も私みたいにしたくて縦長の判型にしてもらいました! ちょっと身長が高いようなサイズ感になっています。

  • 土生瑞穂

――ご自身の身長に合わせて判型を決めるというのは面白い決め方ですね(笑)。また、タイトルのお話もありましたが、「Destination」には、どのような意味が込められていますか?

「Destination」は目的地や行先など場所を示す言葉なんですが、卒業を控えたタイミングの発売なので、過去と未来どちらも愛していただけるように「次の目的地はこれからだよ」という意味を込めて選ばせていただきました。他にも素敵な候補を秋元(康)先生が考えて下さったんですが、表紙や中身が決まっていたので、トータル的にいちばんしっくりきたこのタイトルにさせていただきました。