■日本初公開、実物ミイラ恐竜化石

  • ガラスケースに入って展示されている「ブラキロフォサウルス」の化石

リニューアルで追加された恐竜の中で、筆者が最もささったのがこれ! なんと恐竜の皮膚が残る「ブラキロフォサウルス」の化石。ミイラ化した後で化石になった、とっても珍しいものです。

そもそも恐竜が化石になるには、骨が粉々になってなくなる前に、地中に埋もれる必要があるんです。しかも、それがうまい具合に地表に出てこないと発見されません。これだけでもすごいのに、さらにミイラ化された状態で見つかるなんて、奇跡的としか言いようがありません!!

  • 期間限定だから、忘れずに見ておきたい!

近付いてみると、骨以外の筋肉や皮膚までも残っているのが分かります。ちなみに、この化石は、米モンタナ州の「グレートプレーンズ恐竜博物館」から10年の期間限定でやってきた借り物です。博物館に来たら、絶対見てほしい化石。これを見るだけでも「福井に来て良かった~!」と思えるはずですよ。

  • 触れるティラノサウルスの化石

そして、恐竜マニアが100%キュンとすると思われるのがこちら。実物のティラノサウルスの大たい骨です。

目の当たりにすると「触りたいけど、本当に触っていいの?」という、謎の葛藤が生まれます。こんなに近くで見られるだけでなく、触れるなんて! 筆者はあまりの感動に、手が震えました。

■新館の見どころは?

  • いつか公開されるであろう化石たちが眠っている

ひとしきり興奮した後は、「新館」へ。ここの見どころはいくつもありますが、地味にすごかったのは、見える収蔵庫ゾーン。ガラス越しにふだん見ることができない、博物館の収蔵庫の一部を眺められます。

  • 発見されたばかりの「ティラノミムス・フクイエンシス」

さらに見逃せないのが、2023年9月に福井で発見された6種類目の最新・新種恐竜。その名を「ティラノミムス・フクイエンシス」といいます。とってもカッコいい名前ですが、意味は「福井産の暴君(ティラノ)もどき」。ネーミングセンスがありますね!!

  • コの字型、迫力あるフルCGの映像で恐竜の時代を楽しめる

また、縦9m×横16m×3面の大型スクリーンで恐竜の世界を再現する「3面ダイノシアター」も必見。ここに来ると、福井駅前の恐竜広場から一瞬にして、福井で恐竜が生きていた1億2000万年前にタイムスリップできます。「フクイ」と名がつく「ティラノミムス」も現れるので、探してみてくださいね。

※特別展開催時には、ご覧いただけません。

  • 「新館」のオブジェは、福井で見つかった6種類の恐竜がモチーフ

リニューアルでパワーアップした「福井県立恐竜博物館」は、冒険心をくすぐる仕掛けが満載。ぜひ北陸新幹線に乗って、恐竜づくしの休日を楽しんでみてください。

■Information
「福井県立恐竜博物館」
【場所】福井県勝山市村岡町寺尾51-11
【開館時間】9時~17時(入館は16時30分まで)
 ※夏季繁忙期は8時30分~18時(入館は17時30分まで)