モデル・女優として幅広い活躍を見せている三吉彩花が、Amazon Original映画『ナックルガール』(11月2日よりプライム会員向けに世界独占配信)でボクサー役に初挑戦。本格的なトレーニングに励み肉体改造を遂げた三吉にインタビューし、本作への参加が自身にとってどんな経験になったのか、そして、女優業への思いや今後について話を聞いた。

  • 三吉彩花

    三吉彩花 撮影:蔦野裕

■韓国の制作陣との仕事は「とても面白かった」

本作は、日本のAmazonスタジオと韓国の映画制作会社クロスピクチャーズ(Kross Pictures)による日韓共同制作作品で、『梨泰院クラス』等の原作で知られる韓国の企業Kakao発の大人気Webコミック『ナックルガール』が原作。ナックル一つで命を懸けた戦いに果敢に挑む若き主人公の女性ボクサー・橘蘭(たちばな・らん)を三吉が演じた。

オファーを受けたときは、日韓合作映画であることにとても興味を抱いたという。

「もともと韓国のエンタメも好きで、モデルのお仕事で韓国で撮影したり、韓国の方と撮影したりというのはありましたが、映像作品でご一緒する機会は初めてだったので、どういう風に皆さんがクリエイティブしているのか興味がありましたし、すごく面白そうだなと楽しみな気持ちになりました」

期待通り韓国の制作陣との仕事はとても有意義な時間になったようで、「とても面白かったです。韓国に限らず、国によって全然違うと思いますが、笑いのツボの違いや、感動するポイントの違いなど、『あ、そこなんだ!』という発見もありました」と振り返る。

ボクサー役で本格的なアクションにも挑戦。Netflix『今際の国のアリス』などでアクション経験はあるものの、「ジャンルも違いますし、ここまで本格的なのは初めてです」とのことで、新たな挑戦のために5カ月間、毎日トレーニングに励んだという。

「ボクシングトレーニングを5カ月間毎日続け、途中からアクションもほかのキャストの皆さんと一緒に練習しました。とにかく基礎体力を上げるトレーニングと、受け身や立ち回りの練習などを、ずっと継続してやりました。トレーニングのためにほかのお仕事はほぼ入れないようにしました」

  • 三吉彩花

もともとトレーニングは大好きだという三吉だが、普段とは違うトレーニングで新たな気づきもあったと語る。

「普段からジムに行ったり、ピラティスをしたりしていますが、こんなに体作りをしたことはなかったので、自分の体ってこういう風に変化するんだという勉強にもなりました。食事も気をつけ、アスリートみたいな生活をしているなと思いながら過ごしていました」

■体重は普段から量らない「見た目で判断している」

体の変化を尋ねると、「体重は量ってないです。普段から量っていません」と告白。てっきり、美しいスタイルを維持するために日々体重を量っていると思っていたが、「体重を量っても意味ないので。数字に左右されるのが嫌で、見た目を重視し、見た目で判断しています。昔からです」と明かした。

重視しているという見た目の変化については、「ボクサー役なので、一度大きくして、そこから筋肉にしていきました。なので、肩や背中ががっしりしているけど、お腹はそぎ落とし、腹筋の陰影がちゃんと出るようにしました」と説明。

撮影を終えてから肉体改造は終了し、「今のほうが体脂肪率は高いと思いますが、見た目では小さく細く見える感じ。撮影時のほうが顎とかシャープで、余計な脂肪がないから痩せて見えてはいましたが、上半身はがしっとしていたので、見え方が全然違うと思います」と語った。

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トレーニングの終着点としてどこを目指していたのか尋ねると、「行けるところまで追い込みました」と回答。

「日本で考えたら準備期間があるなと思いますが、海外で考えたら5カ月は短いので。限られた少ない時間の中でできるところまで追い込んでいくという感じで、ゴールは決めずにやっていました」

ボクサー役を演じ、本当にボクシングをやってみたいという気持ちが芽生えることはなかったか尋ねると、「ないです」と即答。「顔面が仕事道具ですし、ケガしたくないので」と笑った。