2023年に大きな話題を呼んだドラマ『VIVANT』(TBS系)で別班の1人を演じた俳優・西山潤。2021年のドラマ『ドラゴン桜 第2シリーズ』(TBS系)で不良生徒役・小橋を演じたことがきっかけで福澤克雄監督から声がかかり、出演が決まったという。ゲスト出演したドラマ『Get Ready!』(TBS系)もまた、以前作品に出演した堤幸彦監督からのオファーだ。
“声がかかる俳優”、西山の秘密とは。『VIVANT』の反響、『ドラゴン桜』に続く共演となった阿部寛、師匠と呼ぶ林遣都への思いや、役者として大切にしていること、地上波連続ドラマ初主演となるABCテレビのドラマ『こういうのがいい』(29日スタート、毎週日曜24:55～※関西ローカル、TVerで見逃し配信、DMM TVで同時独占配信)についても話を聞いた。
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俳優の西山潤 撮影：泉山美代子
■『VIVANT』撮影終了後に阿部寛からメールが
――今年もさまざまなドラマに出演された西山さんですが、7月クールは『VIVANT』(TBS系)に出演されました。反響が大きかったのでは。
学生時代の友達や、懐かしい知り合いからも連絡をもらいました。ゴハンを食べに行ったり、電車に乗っているとまわりの人の会話が聞こえてくるじゃないですか。もう『VIVANT』の話をしている人が多すぎて! 電車に乗っているときに、両隣の方がTVerで『VIVANT』を見ていたこともありました。
――両隣が『VIVANT』を!
ちらっと視界に入ってきたときにちょうど僕が出てきて「あ!」って(笑)。考察も盛り上がっていて、僕もたくさんのコメントをいただきました。話題作に出演できたことはもちろん、『ドラゴン桜 第2シリーズ』(21年・TBS系)からの縁で、福澤(克雄)監督に呼んでいただけたことがうれしかったです。『ドラゴン桜』でご一緒した阿部寛さんとはワンシーンだけ共演があったのですが、僕が撃たれて倒れた後だったのでセリフのない場面でした。でもクランクアップのときに「別班おめでとう。良かったよ、目引いてたよ、またやりたいな」と連絡をいただきました。「教え子が別班に入って、出世してくれてうれしい」と言ってくれて。
――SNSでも「あのヤンキーの子(『ドラゴン桜』で西山が演じた役)が東大に入って、別班にも入れたんだ!」という声がありましたね(笑)。『VIVANT』での阿部さんの姿はいかがでしたか。
やっぱりかっこいいなぁ……と。チャーミングなセリフも多かったじゃないですか。かっこいいし、かわいいし、ずるいなって。僕にとって阿部さんは先生のような存在なので、すごく尊敬していますし、一生追いかけたい背中だと思っています。
――確かにチャーミングさも出ている役どころでした。
シリアスに「乃木ィ!」と叫ぶ場面もあれば、急に「乃木はスネイプ先生だったんだ!」と言う場面もあって。あんなに大きいのに阿部さんらしいチャーミングさが出ているなと感じました。
■父となった林遣都の芝居に感銘
――西山さんが師匠と慕う林遣都さんの姿はいかがでしたか。
お互い出演が決まったときに師匠とお話ししたのですが、お子さんが生まれたからすごく役の気持ちが分かると仰っていて。オンエアを見ると、確かにこれまでとどこか違う、今の遣都さんがやる意味を感じました。1年前だったらまた違うお芝居だったかもしれないと思うと、役者って面白い仕事だなと。お芝居以上に、人生で培ったもので伝わってくるものが変わるというか。
――西山さんは今も師匠と呼び続けているんですね。
呼び続けてます！
