――2016年のあと決勝から離れていましたが、今回7年ぶりに決勝に行けた要因をどのように考えていますか。

池田:2016年に決勝に行かせてもらって全然ダメで7位だったので、そこからいいネタができても、2016年の『キングオブコント』と比較してしまうんです。あれでダメだったんだから、これぐらいのネタじゃ通用しない、全然ダメだってネガティブなマインドに。どんどん抜け出せない渦に巻き込まれていき、そこからネタを作らなくなるんです。ライブのために、3カ月に1回しかネタを作らなくって、それもギリギリで、間に合わなくて設定だけ決めてアドリブでやったときもありました。

宮澤:僕らは特殊なネタの作り方で、僕がアイデアを考えて渡して、(池田が)書き上げるという、原案と脚本みたいな感じで、僕はそんなにアイデアを出すペースは変わってなかったんですけど、渡してもできてこないというのがずっと続きました。事務所ライブは新ネタ縛りなんですけど、当日の入り時間まで僕はなんのネタをやるかわからず、ライブ会場で5分の尺のネタを暗記してやっていました。

池田:ウケるわけもなく、年4本のウケないネタで『キングオブコント』に挑戦し続け、もちろん準々決勝でずっと落ちていて、これじゃいけないと思って事務所にお願いして後輩たちの毎月のライブに出させてもらうようにして、それが2021年。その年に準決勝に戻って、決勝がまた見えてきたという感じです。

宮澤:僕がよく絶えましたよね(笑)。めちゃくちゃしんどかったです。

――苦労していた時期を経て、絆がきっと増してそうですね。

池田:(決勝に)行けたからね。今年行けなかったらダメでしたよ。

――喧嘩することはありますか?

池田:喧嘩は1回もしたことないです。宮澤が我慢している部分が多いと思いますが、あんまり嫌な顔せず付き合ってくれて。ついてきているという感じでもなく、平等に同じくらいのパワーバランスでやっています。

宮澤:当日ネタができるのも、いつできるんだろうと思うと毎日疲れますが、どうせ当日までできてこないだろうと思うと前日までは気楽なので。当日頑張ればいいだけなので、そこは切り替えて、あまりストレスを自分に与えないようにしていきました。

池田:そこはめちゃめちゃ感謝しています。宮澤以外だったら無理だったと思います。

■決勝は楽しみたい「ワクワクするのは初めてかも」

――決勝に向けて意気込みをお願いします。

池田:本当に楽しみたいです。過去2回は緊張で終わって、楽しい思い出がなかったので。

宮澤:今回のネタは決勝でやりたいネタなので、楽しみです。

池田:ワクワクするというのは初めてかもしれないです。今までは「これで大丈夫かな?」が勝っていたので。

宮澤:初めてちゃんとワクワクできている決勝戦かもしれないですね。

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