“日本一のコント師”を決める大会『キングオブコント2023』の決勝が21日19時からTBSで生放送される。お笑いコンビ・隣人(中村遊直、橋本市民球場)に決勝初進出の喜びや意気込みを聞いた。

  • 隣人の中村遊直(左)、橋本市民球場

2008年にスタートし、毎年TBSで決勝戦を生放送している『キングオブコント』。今年は史上最多となる3036組がエントリーした。決勝進出を決めたのは、ゼンモンキー、隣人、ファイヤーサンダー、カゲヤマ、サルゴリラ、ラブレターズ、蛙亭、ジグザグジギー、や団、ニッポンの社長(※エントリー順)の10組。決勝は『お笑いの日2023』(21日14:00～21:54)内で生放送される。キングの称号と優勝賞金1000万円を手にするのはどの組か。

――初の決勝進出を決めた心境をお聞かせください。

中村:このためにずっとやってきたので、うれしいの一言ですね。やっと「コント師」と呼べる。決勝行かな呼べないと思っていたのでよかったです。ほっとしました。

橋本:びっくりしました。(準決勝の初日に)ネタでミスって、終わったなと思っていたので、よかったなと。エントリーナンバー呼ばれて「やったー!」と言って、座った途端に泣いていました。やっとここで戦えるというのがうれしいですし、ダウンタウンさんに初めて会えるのというのも。

中村:まだ(ダウンタウンは)いてないと思っているので。存在してないと思っている(笑)。伝説だけ聞いているので、ほんまにおるのか確認しに行きたいです。

橋本:大阪の後輩たちから「僕らの分もお願いします!」ってたくさん言われてきたので　報えてよかったです。

■ビスケットブラザーズの言葉で「ネタがパワーアップした」

――昨年優勝したビスケットブラザーズさんからアドバイスをもらったそうですが、どんなアドバイスを?

中村:「もうちょい小ボケほしいな」とか細かいところです。あと、原田さんが「こいつらの過去も未来も見えるコントって強いで」という話をされて、なるほどなと。コントをする5分しか切り取ってなかったんですけど、やらない前後の過去と未来を想像したら出るおもろい言葉があって、そこからネタがガラッと変わってパワーアップしました。

橋本:やっているときに台本以上のリアクションもたぶんやっていて、練習ではやってなかったリアクションでウケたりすると、それは次回からやっていこうとか。(劇場で)出番をいっぱいもらえて感謝です。

中村:大阪吉本の強いところというか、3連休で11ステージもらったので、そこで同じネタをずっとやって、拍手笑いもあったのでこれはいけるなと。

――徹底的にネタを仕上げ、前年に比べると手応えは違いますか?

中村:そうですね。去年も準決に行かせてもらいましたが、去年は準決勝が旅行だったので。「わー来れた!」って、準決をゴールとしていた部分がありましたが、準決を見たときに勝ち方がわかり、つかむものがあっての1年でした。準決を経験し、負けた上でだいぶ成長できました。

――今年の準決勝を終えたとき、決勝に行けるという自信はありましたか?

中村:初日に橋本がいつもとは違って緊張していて、普段絶対噛まないのに噛んで止まったりしたんですけど、周りから「めっちゃよかった」と言われて。2日目は、途中でウケたときに決勝行けたなと思いました。

橋本:僕はこの2本をちゃんとやればだいぶ可能性は高いなとやる前から思っていたので、そのプレッシャーから初日死ぬほど噛んだんです。ちゃんとやれば絶対いけると思いすぎて。やばいなと思いましたが、決勝に行けてよかったです。この2本をやるってみんな知ってくれている中で「今年は(決勝)行くな」と言われていたので、絶対に行かなあかんというプレッシャーを感じてしまい、「こんなもろいのか俺は!」と思いました(笑)