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駅前に立って泊めてほしいとアピールする姿に、時折“かわいそうだから”という動機で泊めてくれる人もいるそうだが、「正直、石田さんはかわいそうだとは思ってほしくないらしくて、やっぱり自分のことを面白がってほしいし、石田さんも相手のことを面白がりたい、そういう関係を作りたいと言っていました」と、ポリシーを持っている。

また、どうしても泊まる家が見つからないときは、ネットカフェに泊まることもあるそうだが、昨年12月に取材を開始してからそのケースは一度もなく、誰かの家に泊まり続けることに成功していた。ナレーションでも「世の中って捨てたもんじゃない」という言葉があるが、それを心底感じたという。

  • クリスマスイブに泊めてくれた家主 (C)フジテレビ

■本当にこの生活を一生やってしまうのでは…

今後も、「石田さんの旅がどうなっていくのか、すごく興味があるので、本人さえ良ければ定期的にご一緒して、追っていきたいと思います」という奥村D。この生活を続けていけば、いつかパートナーとなる運命の人と出会うのではないかと考えがちだが、近くで見てきた立場からは、「正直言うと、それは全く想像できなくて、本当にこの生活を一生やってしまうんじゃないかと思ってしまいますね。お金の面の心配はちょっとありますが、できる限りやるのではないかと思います」と予測する。

今回の密着取材は、クリスマスイブに駅前で3時間立ち続けるというスタートで、「本当に寒いし、いつ泊めてくれる人が来るんだろうと思って、結構しんどかったんです」と振り返るが、「2カ月くらいたったら、3時間外に立ってることが全く苦じゃなくなって、だんだん楽しくなってきたんです」と変化が。

石田さんのコミュニケーション能力から“取材力”を勉強できたことも含め、「今回の取材で、ディレクターとして学ぶことがかなりありました(笑)」と、図らずもスキルアップの機会にもなったようだ。

  • 奥村かおりディレクター