2001年にデビューし、女優として20年以上活動している真木。今の仕事への思いを尋ねると、プロデューサーになりたいという思いが強くなってきたと明かす。
「この子いいな、この子はこういう役をやったらいいんじゃないかなと、そういうことを考えるようになってきて、作品を作る側であるプロデューサーになりたいと思っています」
以前から作品全体のことを考えながら人の芝居を見るのが好きだったという。
「自分が出演している作品の映像をチェックしていても、自分よりもほかの人のお芝居をチェックして、例えば、いろんなカットの中からこの表情すごくいいな、これが使われるといいなとか、そういうことを思っていました。なのでけっこう前から、いずれもしかしたらプロデューサーの仕事をするようになるのかもしれないと思っていて、その思いが強まってきた感じです」
すでにプロデューサーとして動き出しているそうで、「まだ発表していませんが、動いているものはあるので、待っていていただけたら」と現状を説明。引き続き、女優としても活動していくようで、「求められたら出演します」と話した。
■強い女性を描いた作品が「日本でも増えていくといいなと」
年齢を重ねてきた今の女優業のやりがいを尋ねると、「40歳って微妙なんですよね」と本音を吐露する。
「この年代のことを書いてくれた作品があればやりやすいのだろうと思いますが、だいたいお母さん役であったり、少し年齢を下げて誰かの奥さん役であったり。あまり日本の作品は女性1人だけに焦点を当てられないので、難しいなと思っています」
そして、強い女性を描いた作品が増えていくことを期待。
「女性は家で待っているみたいなものが多いですよね。女性が強い時代になってきましたし、強い女性の役がもっとあってもいいなと。ハリウッドは昔からそういう作品を作っていますし、日本でも増えていくといいなと思っています」
これから先、「素晴らしい脚本が出てきてほしいです」と期待しつつ、自身がプロデューサーになれば求めている作品が作れるため、「作る側に回ろうかなと思っています」と語る。
プロデューサーとしていい作品を届けることに力を注いでいくことになるであろう真木。「いろいろ仕掛けていこうと思っているので楽しみにしていてください」とメッセージを送った。
1982年10月15日生まれ、千葉県出身。映画『DRUG』(01)でデビュー。映画『ベロニカは死ぬことにした』(06)で初主演を務め、同年『ゆれる』で第30回山路ふみ子映画賞新人女優賞を受賞。『さよなら渓谷』(13)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、『そして父になる』(13)で同賞最優秀助演女優賞をダブル受賞した。そのほかの主な映画出演作に『SP』シリーズ(10-11)、『焼肉ドラゴン』(18)、『孤狼の血』(18)、『ある男』(22)など。主演映画『アンダーカレント』が公開中。