きょう4日に第2話が放送されるフジテレビ系ドラマ『パリピ孔明』(毎週水曜22:00~)。向井理演じる中国三国時代の天才軍師・諸葛孔明が現代の渋谷に若き日の姿で突如転生し、駆け出しのシンガー・月見英子と出会って彼女の「軍師(マネージャー)」となり、持ち前の知略を駆使して、スターへの道をサポートしていくストーリーだ。
このヒロイン・月見英子を演じている上白石萌歌。これまでのイメージを刷新するような役柄にチャレンジする彼女だが、撮影現場では充実した時間を送っているという――。
■撮影中も常に原作を持ち歩く
「原作の世界をリスペクトして大切にしつつ、実写にしかできない表現を生み出せている手応えがあります。(現場では)皆さんクリエイティブですし、とにかくキャストの方々が“この役はこの方にしか演じることができない!”っていうくらい魅力的で、みんなで『パリピ孔明』という作品を作っている実感があります」
上白石の本作への思い入れは、「初めて読んだときの楽しさを思い出せるように」と、撮影中も常に原作を持ち歩いているほど。
「実写ならではの表現もたくさんあるんですけど、原作ファンの方にも納得して見てもらえるように、英子がどういう人物なのか、孔明との関係はどう変化していくのかを、自分なりに整理していくのが大切だなと思い、撮影中は原作を持ち歩いていました。孔明と英子の関係って素晴らしいですよね。お互い同じ方向を向いているし。“大丈夫です、自信を持ってください”と言ってくれる人がそばにいるだけで、すごく救われると思うんですよ」
■一番“普通”に見えた方がいい
英子の役に挑むため、“パリピ濃度”を上げるべく、生まれて初めて髪の毛をブリーチしたという気合いの入りよう。諸葛孔明が現代に転生したという、現実離れした設定だからこそ、“現代人”の代表でもある英子のファッションには、力を入れているという。
「孔明が周りから浮いて見えることが重要だから、反対に英子が一番“普通”に見えた方がいいですよね。普通のデニムにTシャツでも、どこかに鮮やかなアイテムを取り入れたりとか、そういったバランス感は大事にしていました。英子はまさしく“パリピ!”な外見ですし、思ったことをハッキリいうかわいい女の子ですよね。だから、英子というキャラクターに自分を近づけるために、お芝居にはこれまでにない“今っぽい”要素を取り入れました」
いち視聴者としては、一見すると正反対のキャラクターのように感じられる上白石と英子だが、意外なことに自分と英子には共通する部分も大きいと語る。
「人っていろいろな面を持っているから、英子も“根っからのパリピ”というわけでもなく、悩んだり影のある部分を持っています。ただ、大好きな音楽に対してはすごく謙虚なんですよね。音楽を本当に愛して憧れていて、だけど何度もくじけそうになったこともあって、“歌うこと”の楽しさも苦しさも知っている人。そこは私と通じる部分があると感じていました」
英子と共鳴する部分を大切にして演じたいという上白石。なお、英子らしさを表現するためにモノを投げるシーンで、勢いあまって飛ばしすぎてしまったこともあったのだとか。自由に、のびのびできる現場だと楽しそうに語ってくれた。