少女のように愛らしい風貌と独自の感性を持つあの。今やその個性と才能が様々なステージで開花し、アーティスト、タレント、モデル、女優として八面六臂の活躍を見せている。「2023年は、自分にとってもデカかったなという感じです」と語るあのに、今年の活動を振り返ってもらいつつ、今の心境を語ってもらった。
■「こんなにみんなが気になってくれてうれしい」 反響も実感
9月2日にさいたまスーパーアリーナで開催された「第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER」では、「The Out Stripes:はみ出しもの達の制服」をテーマにしたステージに登場。ランウェイを闊歩した感想を聞くと「思ったより道が長かった。緊張はしなかったので、もっとした方が良かったのかなと思いながらも、楽しめました」と答えてくれた。
忙殺されていたであろう2023年については「目まぐるしくて、あんまり記憶がないです」と言うあの。
「いろんなジャンルの仕事をさせてもらっているので、何をやったのかを覚えちゃうと、キャパがオーバーしていくから、覚えてないです。明日のことは考えないようにして生きている感じでした。でも、仕事は楽しめるようにと心がけてはいました」
バラエティ番組やドラマなどにも数多く登場し、お茶の間でも引っ張りだこであるあの。一気にブレイクしたことで不安や戸惑いなどは感じなかったのか? と尋ねると「戸惑いはなかったです」と即答する。
「でも、自分はあまり何も変わらず、ずっと何年もやってきたので、びっくりしたというか、こんなにみんなが気になってくれてうれしいです」と驚きや喜びのほうが大きかったようだ。
あのを取り巻く環境も変化。「今は街を歩いていて、話しかけられることも多いです。3歳児の方からも『あのちゃんの踊りとか曲を聴いている』と言われたりしますが、そういうことがすごくうれしいです」と言うが、「外へ出ると必ず目をつけられるので、あまり外には出なかったです」とも語る。
「もともとインドア派だったから以前と変わんないですけど、以前はもうちょい自由だったかなと。地べたに寝そべったりもしていたけど、今はそういうことはできなくなりました」
■『あののオールナイトニッポン0』は「自分の糧になっている」
様々なジャンルの仕事に取り組んできた中で、ラジオのレギュラー番組『あののオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)の仕事はとても大きな経験になっているそうだ。
「今年から、毎週レギュラーでやらせてもらうことになったのですが、 1週間、必ず同じことをするということをあんまり経験したことがなかったというか初めてでした。僕はしゃべるのが苦手ですが、そこで訓練している感じだし、聴いてくれる人も多くて、自分にとってすごくデカかったなと。その経験は自分の糧になっている感じです」
『オールナイトニッポン0』をレギュラーで引き受ける際には、勇気が必要で「ちょっと迷いました」と言うあのだが、「やって良かったです。でも、やってみたらあまりにも好評で、ちょっとどうにかして“不評な回”を作ろうかとも考えたりしました。期待されちゃうのが苦手なので」と明かす。
ほかにどんな発見があったのか? と尋ねると「もともと感じていたんですけど、僕の性格はネジ曲がっているなと、毎度毎度感じています。ラジオはそういう“はけ口”というか、それもエンタメではあると思うのですが、そこで自分の内から出た言葉がたまにあるので、そういう時、自分はすごく暗いやつだなと感じます」と述懐。
ラジオ番組はもとより、バラエティ番組でも爪痕を残してきたあの。「自由にやろうというか、あんまりどうのこうの考えずにやってます。けっこういろんなことを言ってはいますが、カットしてくれる優秀なスタッフさんがいてくれて助かっています」と番組スタッフに感謝している。