憧れていた仮面ライダーの世界へ
――富園さんが幼いころ、好きだった『仮面ライダー』は誰ですか。
『仮面ライダー龍騎』(2002年)です。変身ベルトとカードデッキの玩具を持って、鏡の前で「変身!」って叫びながら遊んでいました。『龍騎』は『ガッチャード』と同じく、数種類のカード(アドベントカード)が魅力でした。龍騎の決めポーズとか、よくマネしていた懐かしい思い出がありますね。
――子どものころ憧れた仮面ライダーと「仮面ライダーのいる世界」に、ご自身が関わることになった現在の心境を聞かせてください。
それはもう、とても嬉しい限りです。あのころ僕が憧れていた仮面ライダーの世界に、今度は僕が関わることになり、今の子どもたちに夢を与えることができたら嬉しいです。
――富園さんとしては、錆丸がどんなキャラクターになってほしいと思いますか。
子どもたちから気軽に声をかけてもらえるような、愛されるキャラクターを目指しています。そのためにも、今は錆丸という人物を魅力あふれる存在にするため、全力でお芝居をしています。
アフレコの難しさ
――仮面ライダーのような「特撮ヒーロー」作品に携わり、他のお仕事にない経験をされたことがあれば教えてください。
アフレコですね。僕は変身するキャラクターではないのですが、タブレットのAI音声「アイザック」の声を別に収録しています。これまでにも撮影現場で音声だけ別録りするケースはありましたけど、録音スタジオへ行って、音声のみを改めて収録するというのは、やはり難しいです。それでも、アニメ映画で声の出演をしたり、声優の学校へ行ったりした経験がありますので、アフレコもどんどん楽しみながら挑戦していきたいと思っています。
心に残る人物像を
――今後、錆丸としてどのようなことにチャレンジしてみたいですか。
それはもう、アクションがやりたいです! 剣を使った立ち回りなどを舞台でやらせていただいたことはありますが、映像作品で激しいアクションをされているプロの方々の仕事を間近で拝見して、すごく刺激を受ける毎日です。今後、錆丸がどのようにして敵と戦うのか、そもそも戦う機会があるのかないのか、分からないですけど、時々カッコいいアクションをこなして、少しは頼りがいのあるところを見せたいですね。
――富園さんが目標とされている俳優はどなたですか?
僕が中高生のころ、あんな風になりたいなと憧れていたのが小栗旬さんなんです。今でも、小栗さんのようなカッコいい大人の俳優になれるよう、目標として頑張っています。
――『仮面ライダーガッチャード』を楽しみにしているファンの方たちに、錆丸の見どころをぜひお伝えください。
錆丸は内向的な部分と攻撃的な部分の二面性を備えた個性豊かなキャラクター。ストレートに明るく元気な宝太郎とはまた違ったパターンで、心に残る人物像を創り上げていきたいと思っています。錆丸としては、蓮華とのコミカルなかけあいにも注目してほしいです。そして、ストーリー面の数多い謎がどのように解き明かされていくのか、ぜひ楽しみにしていてください。どうぞよろしくお願いします!
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