現在21歳。20代になってからの変化を尋ねると「めちゃくちゃあります」と答えた。
「いろんな作品を経験させていただき、言いたいことをちゃんと言おうと思うようになりました。マネージャーさんたちにも自分の思いを伝えるようにしていますし、先輩たちからバトンを受け継いで自分も現場でできることをしていこうと考えるようになりました」
この先をどのように思い描いているか尋ねると、「今ちょうど僕らの年齢はふるいにかけられる年だと思うので、まずは25歳まで役者を続けていきたいなと。25歳まで続けられたら、次は30歳まで続けることを目標に。そうやって進んで行けたら」と語った。
また、「僕の中の最終目標として、この業界の環境を変えていきたいと思っています」と述べ、「もう少し全体的にゆとりを持てないかなと。今、先輩方が動いてくださっていますが、自分も何かできたら」と真剣な眼差しで語る細田。
「ピリピリした現場より楽しい現場のほうがいいですし、寝る時間やご飯を食べる時間を用意されていることを当たり前にしなきゃいけない。質のいいものを作っているからこそ余裕のない環境になってしまいがちですが、朝6時から夜10時が1週間続くより、朝8時から夜8時のほうがいいパフォーマンスができると思うので、そうなっていくように自分も働きがけをしていきたいと思います」
そして、「演者だけでなくスタッフさんたちにとっても恵まれた環境になっていけたら。夢を与える仕事である以上、夢のある世界であってほしいですから」と熱く語った。
『どうする家康』の現場で主演の松本潤が現場全体のために奮闘している姿にも刺激を受けたそうで、「作品の中でも主演という立場で全体の士気を高めて引っ張ってくださりつつ、お芝居外のところでも戦ってくださる方で、かっこよかったです」とリスペクト。
そして、初の大河ドラマは自身にとって大きな経験になったと振り返る。
「時代劇が初めてで、槍などを使ったアクションも初めてで、自分の中で初めて尽くしでした。キャストの方も脚本も役も、初めての大河にしてはあまりにも恵まれたものをいただきすぎたと思っていて、その経験を今後にも生かしていかなければいけないと感じています」
初尽くしの大河ドラマに続き、初の有観客舞台。実りの多い年となりそうだが、「本当にありがたいです」と今の状況に感謝している。
そして最後に本作について「初めての舞台なのでどこまでできるかわかりませんが、全力でやろうと思っていますし、『せたがやこどもプロジェクト』という、大人も子供も楽しめる環境づくりがされている中での舞台なので、ぜひいろんな年齢層の方に見ていただきたいです」とメッセージ。「初の有観客での舞台経験は、映像にも生かせることがきっとたくさんあると思うので、今回の経験が次にもつながるように頑張ります」と意気込んだ。
2001年12月12日生まれ、東京都出身。4歳から活動を始める。2019年に1,000人超えの応募者の中から抜てきされ、映画『町田くんの世界』にて映画初主演。2021年、TBS系日曜劇場『ドラゴン桜』や日本テレビ系『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』などで注目を集め、2022年、テレビ朝日系『もしも、イケメンだけの高校があったら』で連続ドラマ初主演を務める。2023年は、映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』、NHK大河ドラマ『どうする家康』、WOWOW『ドロップ』に出演。8月11日から初の有観客での舞台『メルセデス・アイス MERCEDES ICE』にて主人公を演じることが決まっている。
【原作】フィリップ・リドリー 【翻訳】小宮山智津子 【演出】白井晃 【出演】細田佳央太、豊原江理佳、東野絢香、篠原悠伸、名村辰、大場みなみ、斉藤悠、今泉舞、松尾諭 【日程】8月11日~20 日 【会場】世田谷パブリックシアター ※18歳以下無料招待あり(各回150人限定、先着順、要予約/発券手数料、当日要証明書)