■浮所は「頼もしいパートナー」

――撮影で印象に残っていることがあれば、教えてください。

浮所:刑事ドラマということで、人名がすごくたくさん出てくるんですね。特に、増田くんと泉(里香)さんは人名が出てくるセリフがたくさんあって、人名を間違えてNGになってしまうこともあったので、お二人は大変だっただろうなって。

増田:記憶にないです(笑)。(自分たちと比べて)夕也はセリフが少なくて、一番最後においしいセリフをぽんって言って終わりなのに、そのセリフを噛んだりするんですよ!

浮所:すみません……(笑)。

――今回、お二人はバディを演じますが、お互いの印象を教えてください。

増田:浮所とはカウントダウンライブのときに毎年一緒になっていたんですけど、1年に1回会うたびに「増田くんのイヤモニって、どこのですか?」って聞いてくる印象です(笑)。自分が使っているものを教えたら、次の年「まだ美 少年では買えなかったので、違うイヤモニを準備してもらいました」みたいに、イヤモニの話しかしてなかったんですけど、ようやく共演できました。

浮所:そうなんです(笑)。

増田:あと、浮所は懐に入るのがうまいというか、いつも現場を盛り上げてくれていますね。僕も距離感をつかむのはうまいほうだと思うんですけど、浮所は人付き合いがうまいっていうのを通り越して、距離感がおかしい(笑)。でも、このドラマは1話完結で、毎話いろいろな人が出てくださるのですが、ゲストの方々が撮影に入りやすいようにっていうところを浮所も気にしてくれていて、頼もしいパートナーだなと思います。

浮所:ありがとうございます。僕の増田くんの印象としては、めちゃくちゃ優しくて、なんでも話をしっかりと聞いてくれて、めちゃくちゃ優しい印象だったのですが……。

増田:が(笑)?

浮所:が、じゃないです(笑)。撮影でほぼ毎日、増田くんとお会いしているのですが、増田くんはめちゃくちゃおもしろくて、早朝からボケてくれるんです。メイクさんからも「増田くんと浮所くんは毎朝コントしてるよね」って言われるくらい、笑いにあふれた現場です。作品はミステリーなのですが、重たい内容だからこそ、撮影は仲良く明るい雰囲気でできていて、ゲストの方が撮影に入りやすいようにすることを何より意識されていることも感じるので、頼りがいのある大きい背中を見せてくれる大先輩だなと思います。

■お互いが演じる役のかっこいいシーンは?

――お二人それぞれが思う、那月と夕也のかっこいいシーンを教えてください。

増田:夕也は“殺人者”の影が見えるのですが、夕也が影を見るとき、目の寄りのシーンがあって。照明さんとカメラマンさんが、印象的ですごいかっこいい目を撮ってるんですけど、僕も撮ってほしいなって(笑)。

浮所:僕がかっこいいと思うのは、那月さんは目を閉じて頭の中で推理していくのですが、その推理がつながった後に目を開けて、「見つけたよ、君が……証明するよ、君が見たものを」って……あれ、ちょっと違うな?

増田:かっこいいなってエピソードを話してるはずなのに、セリフ分かってないじゃん! 「見つけた。証明するよ、君が視たものを」なんですけど、言えてないんで、違うのください!

浮所:違うのダメです!

増田:唯一のかっこいいところ言おうとして、ミスって……先輩だぞ(笑)?

浮所:でも本当にこのシーンは毎話、コナンでいう「真実はいつも一つ」みたいな決めセリフとして……

増田:せっかくなら『金田一少年の事件簿』で例えて!

一同:(笑)

浮所:すみません(笑)。その決めセリフのあとに、那月が推理を披露していくんですけど、そこでどんどん絡まっていた謎が紐解かれていく瞬間は、僕たち演者側もスッキリとしますし、かっこいいなと思います。