■ポーズや構図を自らも提案
――そうだったんですね。それでも十分セクシーな内容でした(笑)。
自分にできることは全部、限界ギリギリまでやり切りました(笑)! 写真集を出すことは、グラビアアイドルにとって目標の一つで、その夢を叶えさせてもらえる……。私に声をかけてくださった思いに応えたいという気持ちでいっぱいです。
撮影も和気あいあいとした雰囲気でやらせていただいて、私から「こういう構図とかポーズどうですかね?」というふうに提案もさせていただきました。
――夏本さんが提案したのは、どのカットなんですか?
例えば、チョコを胸元にこぼしちゃってるカットとか。実はこれ、自分が食べようと思ってコンビニで買ってたチョコなんです。撮影中に「あのホワイトチョコ使ったら、かわいいんとちゃうかな?」と思いついて、スタッフさんに急きょ溶かしてもらって。食べたくて買ってたチョコなんで、もちろんちゃんと食べました(笑)。
――そこもしっかりと(笑)。
あとは、パンストを脱ぎかけのカットも私がやりたくて提案させてもらいました。線の感じがすごい生々しいというか、すごいお気に入りのカットです。グラビアにはもちろんセクシーさも大事なんですけど、「それだけじゃないよね?」っていうのが私の好みなんですよね。20代のかわいい感じと30代の大人っぽい感じのちょうど間を表現できたんじゃないのかなと思います。
■本当に幸せな20代でした
――過度な露出を受け入れなくても、こうして自分のやりたいことを詰め込んだ写真集を作れていることは、他のグラビアアイドルの人たちにとっても心強いだろうなと思いました。
激しい露出をするグラビアを否定しているわけではもちろんなくて、やりたくないのに無理にやるっていうのは違うなって。本人が納得して、やりたいからやるっていうのはめっちゃいいと思うんですけど、一つの例として、私みたいに「これ以上はやりません」と決めた上で、写真集も出すことができたことは、今からグラビアを始める方や、どうしようかなって悩んでる方の励みに少しでもなったらうれしいです。
――全てがキラキラと輝いていたアイドル活動、大好きな人との番組共演に加えて、グラビアアイドルとして譲れないことを貫き通して写真集も出すことができた20代。ご自身で改めて振り返ってみて、いかがですか?
京都から東京に出てきて、大好きな中居くんの番組に出るという夢と、グラビアアイドルをやるからには出したいと思っていた写真集も出すという夢。2つも夢を叶えさせてもらった、本当に幸せな20代でした。
正直なところ、芸能界にずっといたいかというと今はまだ分からないんですけど、私のことを応援してくださっているファンの方のことが私は大好きで、すごく大切なので、そのファンの方たちが応援してくれている間は続けさせていただきたい。それと同時に、最近競馬カフェを始めたのですが、他にもエステの仕事も形にしたいし、30代も自分のやりたいことを実現していきたいです。
夏本あさみ
1993年7月1日生まれ。京都府出身。2015年、アイドルユニット「ハート×ストリングス」のメンバーとして、アイドル活動をスタート。その後、アイドルグループ「放課後プリンセス」の候補生ユニット「放プリユース」を経て、現在はグラビアアイドルとして活躍中。2023年6月30日、1st写真集『ラストシーン』(KADOKAWA)を発売した。