初めての睡眠計測は新潟県のキャンプ場
さて、アプリの先行体験会に話を戻そう。ゲームの性質上、体験するためには睡眠が不可欠。そのための1泊2日キャンプだ。
体験会の会場に到着したのは13時ごろ。アプリの紹介や質疑応答などを行ったのち、参加メディアごとに用意されたテントへ向かう。テント自体はSnow Peakのスタッフさんが設営してくださったようで、自分でやるのはマットに空気を入れるくらい。それならすぐに終わるだろうと思っていたのだが、そうはいかなかった。
なぜならば、テントの中は言葉にならないほどの暑さだったからだ。天候はまさに「ひでり」。雨が降りそうな気配があるものの、テントに向かうタイミングで、日差しが強くなった。まずは風を通そうと、テントのファスナーを開けるが、暑すぎて1カ所開けるごとにたまらず外へとんぼがえり。マットの空気を入れ終わるころには、汗がハイドロポンプのように流れていた。
そして、夜はBBQにスパ。汗をかいて、満腹になり、汗を流す。なんだこれは。至れり尽くせりの快眠コースではないか。最高のコンディションでアプリを体験できるに違いない。そう確信していた。
懸念点があるとすれば、就寝時刻が21時であること。普段ならまだ仕事をしていてもおかしくない。だが、マットに空気を入れただけで体力を使い切ったからか、疲労はピークに近づいていた。そのため、思いのほかすぐに眠りにつけた……なんてことはまったくなく、案の定、21時にはまったく眠れる気がしなかった。
しかも、夜になっても手加減なしで襲いくる暑さ、雨がテントを打ち付ける音、虫がテントにぶつかる音など、普段と異なる環境が安眠を妨げる。「測定のためにしっかり寝なければ」と気負えば気負うほど眠気が遠ざかり、一瞬うとうとすることはあったが、何度も目が覚めてしまう。さらに、日が昇るころには、野鳥たちの大合唱。4時台だったが観念して起きることにした。
はたして、睡眠計測はどんな結果になったのだろうか。恐る恐る「睡眠リサーチ」を開始する。すると、睡眠スコア「75」と、予想以上の数値を計測。目を閉じてじっとしていた時間が多かった印象だが、6時間23分もの睡眠を記録できた。新潟まで来て計測失敗はシャレにならないので、何はともあれ、ちゃんとスコアを出せたことにほっと胸をなでおろす。
ちなみに、90分未満の睡眠だと計測ができず、8時間30分以上の睡眠でスコアが100点になる。夜でなく昼に睡眠をとることも可能。1日に2回まで睡眠計測を行うことができ、時間は合算されるが、スコアが100以上になることはない。
プレイヤーの睡眠は「うとうとタイプ」「すやすやタイプ」「ぐっすりタイプ」に分類され、それぞれのタイプのポケモンたちが集まってくる。今回「うとうとタイプ」だったので、同じタイプのフシギダネやキャタピー、デルビル、グレッグル、コダックがカビゴンの近くで眠っていた。
フシギダネは「こうごうせい寝」、デルビルは「のび寝」と、ポケモンごとにさまざまな寝顔を見られるのも楽しい。なによりもそれぞれの寝顔はとてもキュートである。開発メンバーの方が、「寝顔はかなり時間をかけて、かわいさを追求した」と話していたので、ほかのパターンにも期待が膨らむ。