――山田さんたちからとても刺激を受けているようですが、ほかにも本作に参加したことで新たな気づきなどありましたら教えてください。

皆さんを見ていて生き様や生き方がそのまま演技に投影されるなと思い、日常の生き方や物事に対する興味の持ち方、それに対する探求心など、すごく大事だなと思いました。いろんなキャストやエキストラの方とお話して人生観など聞いていて、それもすごく勉強になっています。

――積極的に共演者の方とお話されるタイプなのですね。

今まではあまりそういうタイプではなかったのですが、今回の作品は本当に人がたくさんいるので、いろんな方とお話したいなと思うように。そしてそれが自分の成長にもつながると感じたので積極的に話しかけるようにしています。

――改めて、この作品はご自身にとってどんな経験になりそうですか?

ものすごく大事なベースになるのではないかなという気はしていて、たくさんのことをすでに学ばせていただいていますし、お仕事としてだけではなくて、生き方に関しても、大きな影響を与えてくれている場だなと感じています。

――特にこの人の人生観が刺さったというものがあれば教えてください。

山田裕貴さんとお話させていただいて、常に何かに対して熱心に考えている方だと感じました。俳優が天職というか、表現をするために生きている方なのかなという印象があって、お仕事に対してもそうですし、生きる上でもものすごい情熱を持たれていて、その情熱は私も大事にしたいと思いました。

――山田さんの影響を受けて、より情熱を持っていろいろなことに取り組むように。

そうですね。いろいろなことに対してもっと興味を持ったり、それについて考えたりというのは、日常においても大切にしたいですし、それが役を演じる上でも助けになると思ったので、私ももっといろんなことに目を向けて生きてみようと思いました。

――なんとなく片岡さんはポーカーフェイスな印象があるのですが、実際はいかがですか?

確かに思っていることを心の中にとどめることは多いと思います。そのスタンスは変わらないと思いますが、お仕事においては役について監督やスタッフの方としっかりお話したほうがいいなと、山田さんを見ていて思ったので、私ももっと発言していきたいと感じています。

――女優としても一人の人間としても、本作への参加は本当に大きな経験になりそうですね。

本当に学ぶべきことが多いです。パワーに満ちあふれている現場で、充実しかしていないです。

■片岡凜
2003年10月6日生まれ、群馬県出身。2021年4月に開設したTikTokとInstagramが注目を浴び、同年末に芸能事務所・フラームに所属。2022年2月にシンガーソングライター・優里のミュージックビデオで女優デビューし、雑誌のグラビアなどにも出演。2022年、7月クールの『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(TBS)でドラマデビュー。10月クールの『君の花になる』(TBS)と『ボーイフレンド降臨』(テレビ朝日)、今年1月クールの『リエゾン-こどものこころ診療所-』(テレビ朝日)にも出演。『ペンディングトレイン』で4クール連続民放ドラマ出演、そして連ドラ初レギュラーとなった。

(C)TBS