――そのほかにもタイで印象に残っているエピソードを教えてください。

渡邉廉:野外フェス「Big Mountain Music Festival 2022」に出演させていただき、あんなに大きな野外ステージは海外では初めてだったので印象に残っていますし、タイの方々の反応もすごく勉強になりました。タイの皆さんはアゲアゲの曲で盛り上がってくださるので、そういった曲を登場曲にしたほうがいいんだなと。そう考えたときに、僕たちの曲の中にもっとアゲ曲が必要だなと思ったので、『PSYCHIC FILE I』にもアゲめの楽曲が入っています。

半田龍臣:僕はタイに行く前から「ゾウさんに乗りたい」という話をしていたのですが、タイのサファリワールドで念願の、ゾウさんに初めて乗らせていただきました。ゾウさんにマッサージしてもらう体験もして、ゾウさんが足で僕の背中などを踏んでくれたのですが、日本でなかなかできない経験でしたし、音楽とはまた違った部分でタイの文化に触れられたこともすごくうれしかったです。

――ゾウに乗っていかがでしたか?

半田:意外と高くてめちゃくちゃ怖かったですが、すごくうれしかったです! あとゾウさんの肌が硬くて「こんな感じなんだ!」と思いました。

――マッサージは押しつぶされるのではないかという怖さはなかったですか?

半田:目を開けたらゾウさんの足しか見えなくて、「踏まれる!」と思って怖かったですが、優しくソフトタッチでマッサージしてくれました(笑)

――ゾウに乗ったのは半田さんだけですか?

渡邉:僕も乗りました! ゾウが絵を描いたりサッカーをしたりショーをするところで、何百人という観客が見ている中で乗り、貴重な経験になりました。

:「ゾウに乗りたい人!」で手を挙げた2人です(笑)

半田:マッサージは僕だけで、司会者みたいな方から「君だ!」という感じで選ばれました。広い場所で横になってマッサージしてもらい、恥ずかしかったですが楽しかったです。

――剣さんもタイでの経験がどのようなもとになったかお聞かせください。

:考え方や視野が広くなったと感じています。個人的にすごく刺さった言葉があって、タイの日本大使館の方とお食事をしたときに「タイで活動する以上、もう世界だから」とおっしゃっていて、その言葉を聞いたときにまさにそうだなと。僕たちは「タイから世界へ」と言っていましたが、もう世界だなと思って一気にスイッチが入りました。そして、対応力や柔軟性を大切に活動したことで視野が広がり、ライブの作り方も変わりましたし、音楽に対する思いや知識も変わりました。タイの文化にも触れたことで、音楽を表現する上で文化がとても大切だということも改めて感じ、いろいろなことに気づかされた期間になりました。

――グループにとって大きな転機に。

:そうですね。本当に行ってよかったなと心から思っていますし、これからも行きたいです。そして、ほかの国にも行ってさらに視野を広げ、どんどん成長していけたらと思います。

■PSYCHIC FEVER(サイキック フィーバー)
LDHが運営するダンススクール「EXPG STUDIO」の精鋭が全国から集まった7人組グループ(小波津志、WEESA、剣、中西椋雅、渡邉廉、JIMMY、半田龍臣)。2019年に結成。ダンス、ボーカル、ラップ、ビートボックスと多彩なスキルを持つボーカルパフォーマンスグループで、2022年7月13日にデビュー。同年9月から半年間、活動拠点をタイに移して武者修行を敢行した。世界に通用するグローバルアーティストを目指し、“ビルボードチャートグローバル1位”の目標を実現するべく挑戦を続けている。