赤楚については、「現場に立っているだけで現場の風通しをよくしてくれる方で、私もすごく和まされています。赤楚さんが現場に入るだけでみんな笑うし、すごく明るくなります」と印象を述べ、共演者の中で「一番ギャップがあったのは赤楚さんです」と明かす。
「あまりふざけるイメージがなかったんですけど、すごくふざけることが好きな方で、毎日ボケをかましてくださって、こんなお茶目な一面があるんだなと、今回の作品で初めて知ったので、すごく素敵なギャップだなと思っています」
さらに、「みんなふざけることが好きな現場なので、すぐ小芝居が始まったり、楽しくやっています」と現場の様子を紹介。「直哉と優斗じゃないですけど、山田さんと赤楚さんの持つ空気は全く違うものがあって、それぞれすごく魅力的だし、2人のバランス感が現場にそのまま生きている感じがして とても2人のことを信頼しています」と語った。
赤楚の俳優としての魅力にも言及。「すごく目で語る方」だと感じているという。
「言葉がなくともどういう目をしているかで何が言いたいかわかる。私もお芝居中に赤楚さんの目の力に助けられたシーンがあって。1話の最後のほうで1人ずつ自分の過去について話すシーンがありましたが、私が優斗の言葉に救われたと言ったあとの赤楚さんの目が素敵で、これからもサバイバル生活の中で紗枝は優斗に支えられていくんだなという先が見えたというか、すごく目に力を宿すことができる人だなと思っています」
そして、山田と赤楚の演技から「引き出されていることが多い」と言い、「私も頑張ってお二人のことをもっと引き出せるようにできたらいいなと思いますし、みんなでいいものを引き出し合っていけたらなと思います」と意気込んだ。
3人のほかにも、大学院生・加藤祥大役の井之脇海、ネイリスト・渡部玲奈役の古川琴音、口達者な関西人・米澤大地役の藤原丈一郎(なにわ男子)ら、個性豊かな乗客たちが存在感を放っている。
「米澤さんを演じている藤原さんは、どんなときもムードメーカーのような存在で、場を和らげて盛り上げてくれたり、加藤を演じている井之脇くんも普段から博識でいろんなことを教えてくれたり、みんな当て書きなんじゃないかというくらい、その人の良さがキャラクターにも反映されている気がしています」
そして、撮影を重ねる中でキャスト陣の結束力が高まっていると手ごたえを感じている。
「どんどんみんなでコミュニケーションをとるようになっていますし、1シーンを作り上げるのにみんなで細かいところまで話し合っていて、登場人物がどんどん結束していくように、素の私たちもどんどん仲良く結束してきています」
現場では、本の貸し借りが流行っているそうだ。
「和真を演じている日向亘くんがすごく読書家で、最近『本屋大賞』をとった本を教えてくれて、感想を聞いてくれたり、弘子さんを演じている大西礼芳さんは漫画が好きで漫画を貸してくださったり、日向くんが薦めてくれた本を藤原さんも読んだり、同じ本をみんなが読むみたいな状態になっていて、学校みたいで楽しいです。どんどん学園モノ感が増してきています」