ドラマパートとトレーニングパートそれぞれに魅力がある『FUKUトレ』。ドラマパートではニューヨークの街並みも楽しめる。
「五番街やタイムズスクエアなどみんなが行く観光名所だけでなく、ローカルなカフェや洋服屋さんなどにも行っています。そしてモキュメンタリーなので、台本がありながらドキュメンタリーライクに進んでいきます。FUKUなのか僕自身なのか、その狭間を楽しんでいただけるとうれしいです」
トレーニングパートでは、明るく元気なFUKUが視聴者に寄り添いながらトレーニングを進めていく。
「女性をターゲットにしているトレーニングで、呼吸など簡単なところから始まって、徐々に有酸素運動も入ってきます。僕がいまだかつてないくらいテンション高く、明るく元気なFUKUを演じているところもポイントです。皆さん見て驚くんじゃないかなと(笑)」
絶対見てほしいシーンは? との問いには「いっぱいあります(笑)」と少し迷いつつ、ニューヨークでリアルにトレーナーをしている人にパーソナルトレーニングを受けるシーンを挙げた。
「『ドラマとして撮影もするけど、本気でトレーニングしてほしい』と伝えたら、本当に全力でサーキット系のトレーニングを教えてくださりました。すごく楽しかったですし、ドラマの転換期になるシーンでもあるので注目してほしいです」
本作でのトレーニングは、パーソナルトレーナー界のレジェンド・横手貞一朗氏が監修。福士自身も撮影前に横手氏のメソッドを習い、新たな学びもあったという。
「女性向けというのもあって、呼吸やストレッチ要素が大きいです。新しいこともありながら、コンディショニングで習ったことと似ているところもありました。横手さんからは主に腹膜についても勉強させていただき、疲れているときに横手さんに教わったように筋膜ほぐしを実践しています」
■念願の海外作品出演も叶い「英語を勉強してきてよかった」
英語を使うシーンもあるが、海外作品初出演となるHuluオリジナルドラマ『THE HEAD』Season2(2023年初夏配信)で全編英語のセリフに挑戦し、昨年スペイン・マドリードで行われた取材会で、通訳なしで堂々と英語で受け答えするほど英語スキルの高い福士は、『Fukuトレ』の撮影も難なくこなした。
海外への興味は、小学生のときに地球儀を見て芽生えたのだという。
「地球儀で日本を発見して、その小ささに驚いたんです。中学生になって学校で英語科目の勉強が始まって、この言語が話せたら世界中の人と話せるのだと思ったんです。そして、高校生のときにこの仕事を始め、英語を使った仕事もしたいとずっと思っていたので、英語の勉強は毎日のようにずっと続けてきました」
英語の勉強は「ほぼ独学」とのことで、ここまで受け答えできるようになったことに「勉強してきてよかったなと思います」としみじみ。
「僕は留学の経験もありませんが、コツコツ勉強してきた成果が出てきたのかなと思っています。僕はいろんな勉強法を試したタイプで、勉強法を勉強するところから始めたくらいです。最初はただかっこよく英語を話したいというのが大きかったので、発音の勉強から入りました。僕の場合は役者なので、文章を作る力よりも、台本のセリフを正しく発音できる力のほうが優先度が高いかなと」
『THE HEAD』で海外作品初出演を果たし、『Fukuトレ』でも英語を活用。「20代までに海外作品に出演するのが夢だったんです。ありがたいことに叶えることができました」と笑顔を見せる。
海外作品に初挑戦し、さらに海外への思いが増したそうで「喜びと同時に大変さも感じましたが、もっともっとやりたいなという気持ちのほうが強いです」と明かす。