大自然の中で過酷な撮影に挑んでいるが、「雰囲気はとても良い気がします」と語る山田。赤楚と上白石と「MBTI診断」(性格診断テスト)を楽しんだことも明かし、「僕は『絶望的なロマンチスト』です(笑)」と結果を明かした。ちなみに赤楚は「陽気なサイコパス」、上白石は「明るい少年少女」とのこと。

山田と赤楚は今回が初共演となるが、山田は撮影を進めていく中で赤楚への興味が増しているという。

「赤楚くんは淀みのないまっすぐな好青年感をすごく感じていて、役を演じるときもそれが出てくるので、本当にこの人は根っからそうなのかなと思っていましたが、ちょっとふわっとしているところだったり、“陽気なサイコパス”感がなんとなくわかるなと。そう感じられるところが出てきて、どんな子なんだろうってすごく興味が湧いています」

上白石とは2022年度前期NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』で共演。上白石演じる歌子の姉・良子(川口春奈)の夫・博夫を山田が演じた。

「萌歌ちゃんは朝ドラで共演させてもらったときに、この方も淀みがなくまっすぐできれいな心を持っているんだろうなと。変わらず今回もすごいそれが出ています」

さらに、「素敵だなと思ったのは、深夜に撮影が終わったときなど、だいたいみんな疲れた顔で『お疲れ様でした』となるところを、1人だけ『よっしゃ~! 終わった!』ってやっていて、まだここに来てもその明るさを出せるって現場が変わる一つのアクションだと思うし、これが紗枝にも生きてくるんだろうなとすごく感じました」と上白石の人柄が伝わるエピソードも明かした。

作品にちなみ、電車にまつわる思い出も。「昔、混んでいると有名な埼京線を使っていて、満員電車が本当に嫌でした(笑)。耐えるコツは、揺れたり押されたりするのに抗わない。水みたいになることが重要だなと思っていました。無になることです」

そして最後に、「このドラマを見て、今あるもの……普通にご飯食べられるとか、誰かがいてくれるということがものすごく幸せなんだなと感じてもらったり、自分がもしこの極限下に行ったらどうなるんだろう、何を思うんだろうということを見つめ直してもらったりしながら、僕らもどうなるかわからないので一緒に展開を追いつつ楽しんでもらえたら」と視聴者にメッセージを送った。

■山田裕貴
1990年9月18日生まれ、愛知県出身。ワタナベエンターテインメント所属。2011年に『海賊戦隊ゴーカイジャー』ジョー・ギブケン/ゴーカイブルー役で俳優デビュー。以降、ドラマ『特捜9』シリーズ、『なつぞら』、『ここは今から倫理です。』、『ちむどんどん』、『女神の教室~リーガル青春白書~』、映画『HiGH&LOW』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズ、『燃えよ剣』、『夜、鳥たちが啼く』などに出演。NHK大河ドラマ『どうする家康』に出演中。映画『キングダム 運命の炎』が7月28日公開。

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