芸能界に入るきっかけとなったのが、ベストキッズオーディション。「お姉ちゃんとオーディションを受け、そこでグランプリをいただいて、スターダストプロモーションさんに所属することになりました」。幼少期は身体を動かすことが大好きで、あまり映画やドラマなどを観る少年ではなかったというが、母親から「やってみない?」と提案され、チャレンジした。すると「いつもと違う自分になれることが楽しいなと思いました」と演じることの魅力を感じることができたという。
まだまだ勉強することばかりだと言うが、いまは「楽しさ7割、大変さ3割」という心持ちだという。『らんまん』の撮影では、最初、佑一郎は、万太郎をやっつけてしまうシーンがあり、普段人のことを叩いたことがないという岩田は「どうやったらいいのか分からなくて、想像したり、お母さんと相談しながら乗り超えました」と難しかったシーンを挙げる。
「今後もずっと続けていければ」と俳優業に意欲を燃やす岩田。憧れの俳優は、北村匠海と菅田将暉だという。「お二人とも俳優も歌も、なんでもできる印象がある方。僕もお二人みたいになれたらいいなと思っていて、頑張ります」と目を輝かせる。
4月から中学生になるが「諦めたらそこで試合終了」という言葉を胸に、難しいことでも積極的に挑戦していきたいと抱負を語る。部活はバスケ部に入る予定。「お父さんの影響で4年生のときに始めました。バスケは大好きで『THE FIRST SLAM DUNK』も映画館で観ました。めっちゃ面白かったです。身長もあと20センチは伸ばしたいです」
「真面目で一生懸命」が自身のPRポイントだと語った岩田。ベストキッズオーディションでグランプリを獲得した際「大スターになる」とスピーチしていたというが、本人は「まったく覚えていないんです」と苦笑い。それでもスターに「なれれば」と控え目に語ると、“スター”の定義について「日本中誰にでも知られている人」と語る。
特技はお風呂掃除。「バスタブの手すりの上の方から下にかけて洗っていくのがコツです。腰をしっかり入れて、スポンジを回しながら洗うと汚れが落ちます」とレクチャー。姉、弟が2人という4人姉弟。家事もしっかり、学校生活もしっかり、そして俳優業も「しっかり取り組みたい」と抱負を述べてくれた。
2010年5月2日生まれ、東京都出身。2015年に「ベストキッズオーディション」でグランプリを獲得したことがきっかけで芸能界デビュー。映画『AWAKE』(2020)、ドラマ『村井の恋』(TBS/2022)、『ユニコーンに乗って』(TBS/2022)などに出演。2023年度前期連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合ほか)広瀬佑一郎(少年期)役で朝ドラ初出演。