4月3日から放送がスタートした連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~※土曜は1週間の振り返りほか)。高知県出身の植物学者・牧野富太郎をモデルとしたオリジナルストーリーで、主人公・槙野万太郎(神木隆之介)が少年期に通う学問所・名教館で出会う文武両道の少年・広瀬佑一郎を子役の岩田琉生が演じている。4月から中学1年生になった岩田が、朝ドラの現場で感じたこと、俳優としての夢、さらには目標とする人物などを語った。
2015年に「ベストキッズオーディション」でグランプリを獲得したことがきっかけで芸能界デビューした岩田。その後子役として、TBSドラマ『ユニコーンに乗って』や『村井の恋』、映画『AWAKE』などの出演を重ね、このたび連続テレビ小説『らんまん』で、神木隆之介演じる主人公・槙野万太郎が少年期に出会う少年・広瀬佑一郎役をオーディションでつかんだ。
「お母さんがNHKの大河ドラマや朝ドラが好きで『オーディションを受けてみたら?』と勧めてくれたんです」ときっかけを語ると「合格の結果を聞いたのは、いつものように学校から帰ってきたら、お母さんが『受かったよ』って教えてくれました。そのときはすごくうれしかったのですが、同時に全国に流れるということにプレッシャーも感じてしまいました」とはにかみながら語る。
連続テレビ小説自体は「学校に行く時間なので、あまりなじみがなかった」という岩田だが、多くの人が注目している作品だということは理解していたという。だからこそ、うれしい反面、不安もあった。
しかし実際現場に行くと、作品に携わる人の熱量にワクワクしたという。「多くの人が総出で一つのものを作ろうと一生懸命にやっている姿を見て、僕も『頑張らなきゃ』と自然に思えました。作品はみんなで作るんだと分かったら、少し不安が消えました」
これまでもドラマや映画の現場に参加したことはあったが、連続テレビ小説のスピード感や熱気に圧倒されたという岩田。それでも「会った人にはしっかりと『よろしくお願いします』と挨拶することは心掛けました」と語ると、万太郎の祖母・タキ役の松坂慶子からは「演技が上手でイケメンね」と優しく声を掛けてもらい、緊張がほぐれたという。
また高知ロケで主演の神木に挨拶する機会もあった。明るく話しかけてもらったそうで、「スタッフさんなどとも、とても明るく会話をされていて、皆さんから好かれている方なんだなと思いました。子役から長くお仕事を続けていくには、笑顔や挨拶などしっかりすることも大切なんだなと思いました」と短い時間ながらも学ぶことが多かったようだ。
自身が演じた佑一郎は、文武両道の心優しい少年で万太郎と心を通わせていく。岩田は「佑一郎はとても勉強ができて運動もできる子。責任感が強く家族思い」と特徴を挙げると「家族思いで正義感が強いところは自分と似ていると思います」と共通点を述べる。