本作は主演として作品に臨むが「現場を引っ張り、一体感を作り上げるような役者さんもいます。本当に素敵だなと思うのですが、僕はそういうのが得意じゃないので」と笑い、「僕は現場で与えられたことを100%の力でやるのみ」とこちらもあくまで自然体だ。

それでも、佐々木家の長男・勝を演じる荒木飛羽とは「珍しく趣味が似ていて、僕の感覚的には懐いてくれていた」と積極的にコミュニケーションがとれたという。「ギターなど好きなものが似ていて、楽しくお話できました。『よかったらLINE交換してください』と言われて、久しぶりに現場でLINE交換しました(笑)」

現場は「とても優しくて温かい雰囲気だった」というが、登場人物たちは嘘のつきあいというエキセントリックなテーマもある。本郷は「僕は割としょうもない嘘、例えば誰も傷つけないような嘘は冗談っぽくつくことはありますが、重要な部分では、なるべく嘘をつかないように生きようと思っているんです。重大な嘘をついてしまうと、あとで辻褄を合わせるのが大変じゃないですか」とポリシーを明かす。

しかし一方で「相手の嘘を見抜く力はあまりないんです」と言い、さらに「結構、いろいろなことを察する能力はある方だと思うのですが、意外と人を信じる方なので、その意味では騙されやすい気はします」と自身の特徴を語る。

ブラックな笑いが随所にみられる本作。本郷は「先が気になる作品。全話観終わったあと、もしかしたら自分の家族のことを考える瞬間が生まれるかもしれません」と作品に込められたメッセージについて触れ、「とにかく気楽に観られる作品なので、多くの人に観ていただければ」と話していた。

■本郷奏多
1990年11月15日生まれ、宮城県出身。主な出演映画は、『GANTZ』シリーズ、『進撃の巨人』シリーズ、『鋼の錬金術師』シリーズ、『Diner ダイナー』(19)、『キングダム』(19)、『嘘喰い』(22)、『シン・仮面ライダー』(23)など。ドラマの近作は、大河ドラマ『麒麟がくる』(20)、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(21~22)など。2023年12月にはNetflixシリーズ『幽☆遊☆白書』が全世界独占配信予定。2020年に立ち上げたYouTubeチャンネル「本郷奏多の日常」では趣味のプラモデル製作やゲームを楽しむ姿などを投稿している。