――橋本さんは単独連ドラ初主演、高石さんは連ドラ初ヒロインということですが、オファーを受けたときはどんなお気持ちでしたか?

橋本:最初は、メンバーの作間龍斗とマネージャーさんの3人でいるときに、マネージャーさんから「こんな企画があります」と話を聞いたんです。そのときマネージャーさんが「教師役です、クズです」と言っていて。その後、正式に決まったのが、Kis-My-Ft2の北山(宏光)くんと一緒にご飯を食べているときで、「ドラマやることになりました」と報告したんです。そうしたら北山くんも「頑張れよ」って優しい言葉をかけていただきました。メンバーにも報告したら、みんな「頑張ってね」と言ってくれました。

高石:ドラマでヒロインというのは初だったので、とてもうれしかったです。一方で、原作を読んで本当に大好きになってしまったので、扇言を演じるのが私でいいのかな……という思いもありました。でも本作のプロデューサーさんが、以前にもお世話になった方だったので、もう一度機会をいただけることが、とてもうれしかったです。

――プレッシャーみたいなものは?

橋本:正直最初に決まったという話を聞いたときはうれしくてテンションが上がったのですが、すぐに「迷惑を掛けずに頑張らなければ」と現実に戻りました。僕は主演の経験もないので、原作も読んで、しっかり映画やドラマを観て、勉強しなければという真面目モードに切り替わりました。

高石:ヒロインは夢だったので、プレッシャーというよりはうれしさが勝りました。もちろん、とても人気のある漫画の実写化だったので、それなりのプレッシャーはありましたが。

――理想の主演像みたいなものは持っていましたか?

橋本:理想か分かりませんが、僕は小さいころにドラマに出させていただいたとき、現場であまり怒っている声を聞きたくなかったんです。だからできるだけ、穏やかな現場になればいいなというのは心掛けています。

――「死ぬ前に俺と恋愛してみない?」というセリフに代表されるように、少女漫画らしく甘くて過激なセリフが多いですが、アイドルとして活動している橋本さんはスラスラと言えたのですか?

橋本:ライブのテンションで慣れてしまっているのか、そういうセリフを言う時に結構、やりすぎ感が出てしまうんですよね。そこは意識しました。いつものライブの感覚だと、ちょっと日常的じゃないですからね。いかに普段のなかで言うかというのは、難しかったです。でも「死ぬ前に俺と恋愛してみない?」というのは、物語のうえで、とてもキーになるセリフなので、しっかり意識して臨んでいきたいなと思っています。