エイベックス・クリエイター・エージェンシーとライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」がタッグを組み、新たな解釈でシティポップをアップデートする音楽プロジェクト『TOKYO CITYPOP CANDY』。数々のヒット曲を手がけてきたTeddyLoidとCarlos K.がメイン音楽プロデューサー、「17LIVE」発の歌手・夕七がメインボーカルを務め、シティポップの“新解釈”を世界へ向けて発信している。

これまで竹内まりや「Plastic Love」、松原みき「真夜中のドア〜stay with me」などをカバーし話題になるなか、2月24日には初のオリジナル楽曲「Candy Night」をリリースした。

今回は、TeddyLoid、Carlos K.、夕七の3人にインタビューし、『TOKYO CITYPOP CANDY』にかける思いや、同プロジェクトの今後の展望について話を聞いた。

  • 左からCarlos K.、夕七、TeddyLoid

■ブラジルのシティポップブーム「好きな要素しかない」

――『TOKYO CITYPOP CANDY』への参加が決まったときのお気持ちを教えてください。

TeddyLoid:友人のクリエイターでもシティポップを作っている人が多くて、2、3年ぐらい前から注目しているジャンルだったのですが、まさか自分が今回のようなオファーを頂けるとは思っていませんでした。でも、僕が取り組んでいるフレンチ・タッチもシティポップに通じるところが多いですし、昔からずっとリスペクトしているCarlos K. さんと一緒に曲をクリエイトできることにすごくワクワクしました。

夕七:私はシティポップというジャンルにあまり触れてこなかったのですが、「17LIVE」の配信で、リスナーさんから1980年代の曲をリクエストされることがあって、そこでシティポップを歌っていたので、『TOKYO CITYPOP CANDY』に参加できることはすごく嬉しかったです。

Carlos K.:僕もこれまでシティポップというジャンルの音楽を自分が作ることはなかったのですが、世界中ですごく注目されているジャンルだなと思っていました。ブラジルのクリエイターの間でも盛り上がっていて、ブラジルにもファンがすごい多いんですよ!

TeddyLoid:『TOKYO CITYPOP CANDY』のYouTubeも、ブラジルの方からのコメントがすごい多いですよね。

Carlos K.:なので、僕はブラジル出身なんですけど、このプロジェクトへの参加が決まって、自分が生まれた国を盛り上げるのにすごい貢献してるなって(笑)。以前からTeddyLoidさんのこともリスペクトしていたので、二人で曲を作れることにワクワクしましたし、実際に出来上がった曲もすごい素敵なものになっているので、すごく楽しんでやれています。

――ブラジルでシティポップが盛り上がるのには何か理由があるのでしょうか?

Carlos K.:ブラジルにはボサノバとかオシャレな音楽が好きな人が多いんですけど、シティポップはそういった雰囲気を持ちながらダンスミュージックでもあって、逆にブラジルの人が好きな要素しかないんじゃないのかなという感じがします。

TeddyLoid:実はシティポップってあまりルールがなくて、ムードのことを総称することが多いみたいで。そのムードがブラジルで好まれる音楽と共通点があったのかもしれませんね。

■現代のシティポップアーティストもチェック

――当時の日本の曲が時代も国境も越えて、ブラジルで盛り上がっているのは面白いですね。先ほど夕七さんからシティポップを聴いたきっかけをお話いただきましたが、TeddyさんとCarlosさんのお二人はどのようなシティポップを聴いてきましたか?

TeddyLoid:往年の曲はしっかりと頭に入れていましたし、俗に言う現代のシティポップアーティストもすごくチェックしていました。

――現代のシティポップでどの曲が特に良かったか教えていただきたいです。

TeddyLoid:シティポップはやっぱり線引きが難しいので、シティポップと言っていいのか分からないのですが、最近はSIRUPさんの「スピード上げて」ですね。Chaki Zuluさんがプロデュースされている曲なんですけど、最新のシティポップサウンドで、すごいカッコいいなと思いました。