――王様戦隊ということで、みなさんゴージャスかつ個性的なコスチュームを身に着けていらっしゃいます。中でもリタは人前ではずっと顔を隠すような衣裳がとにかく驚きでした。しかし、そのミステリアスなたたずまいが発表されたとたん注目を集め、多くの方たちがリタに興味を持ったと思います。

現段階では詳しいことを語れませんが、いつか、どこかでリタの素顔が見られるかもしれないので、期待していてください(笑)。

――世界の中立を守る「最高裁判長」を演じる上で、特に気をつけていることはありますか。

裁判のシーンでは、ふだん使わないような難しい言葉がたくさん出てくるので、間違えないようにしなければ……というプレッシャーを常に感じながらお芝居をしています。

――話によれば、リタには人前で見せることのない「意外な一面」があるそうですね。仕事とプライベートの「オン・オフ」みたいなものでしょうか。平川さんご自身にもそんな部分はありますか?

自分はオン・オフの切り替えがないタイプだと思っているので、演じていて新鮮な気分です。周囲に向けた「不動を貫く裁判長」のイメージと、まったく別の一面、リタにとってはどちらもナチュラルな状態ではあるのですが、オンとオフとではかなり印象が異なるかもしれません。なるべくギャップを大きくして、リタの意外な可愛らしさを表現できればと思いながら演技をしています。

――人前でのリタ、プライベートのリタ、平川さんのキャラ的には、どちらに近いですか。

ふだんの私は人とお話をすることが大好きなので、どちらかといえば誰にも見せないプライベートのリタのほうが近いかもしれません。

――まだ撮影が始まってそれほど日数が経っていないようですが、5人の王様がそろったときのチームワークはいかがですか。

私が5人の中で最年少ということもあり、みんな優しくて、いつもよくしていただいてます。ヒメノ/カマキリオージャー役の村上愛花さんとはまだ、現場でお会いする機会がほとんどないのですが、控室で一緒になったときはよくおしゃべりをしています。ストーリーが進行するにつれ、王様たちとの交流が深まってくると思うので、今後もっと結束が固まるのではないかと期待しています。

――王様は全員昆虫アイテムが備わった「剣」を持っていますが、リタも剣を手にして戦うのだとしたら、どんな戦い方をするのでしょうか。

リタは激しく剣をふりまわすというよりは、スタイリッシュで無駄のない動きに徹するという印象です。事前にアクション練習があり、剣技についてはみっちりと指導していただきました。筋肉痛になるくらい剣を振ったので、その成果をこれから発揮していきたいです。時には、派手な立ち回りもぜひやってみたいと思っています。

――第1話をはじめ初期編を演出される上堀内佳寿也監督から、リタの役作りについて何か言葉をもらったりしますか。

リタをカッコよく見せるためにはどうしたらいいか、いろいろとアドバイスしていただきました。常に「もっといいもの」を追求されていて、その思いをキャスト全員に伝えてくださるので、私たちもとても信頼を置いて、監督についていきます!という感じでやっています。

――通常のドラマとは異なる「特撮ヒーロー作品」ならではの撮影体験をしたことはありますか。

LEDウォールに雪と氷に覆われたゴッカン国の外観が映し出され、その前で演技をするのは新鮮な感覚でした。自分が本当に異世界に溶け込んでいるかのようなリアルさがありました。

――戦隊ヒーローの先輩『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』を参考のためにご覧になったことはありますか。そして、こういうことを尋ねるのも変ですが、参考になりましたか?

観ました! けっこう内容がぶっ飛んでいましたね。参考にするつもりで最初は観ていたのですが、途中からは純粋に物語を楽しんでいました(笑)

――最後にお尋ねしますが、平川さんにとっての「ヒーロー」は誰ですか?

私のヒーローは「母」です。力強さ、覚悟、そして肝がすわっているところ……私が理想とするヒーロー像が、母に集約されています。これから1年間、『キングオージャー』でリタを演じさせていただき、たくさんの方たちに「ヒーローっていいなあ」と思ってもらえるよう、一生懸命頑張ります!

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