――『ラヴィット!』(TBS系)の「正月ー1GP!」で優勝した感想を教えてください。
周平魂:ただただラッキーですね(笑)。正直、何の手応えもないです。
――反響は?
周平魂:人生で一番ありました。SNSでトレンドにもなりましたし。初めてです。ただただラッキーでした。
たかのり:スタジオにいらっしゃる方々が、大阪時代に一緒にやらせていただいた見取り図さんとかおいでやす小田さんとかけっこう顔見知りだったんです。全国生放送ですが、リラックスできました。
――『ラヴィット!』は、多くの芸人さんたちが出演したいと思う番組になっていると思います。ツートライブさんの同番組に対する思いは?
たかのり:見取り図さんとのロケに行ったんですけど、それが僕らにとってすごく感慨深いんです。見取り図さんは1年目から僕らに目をかけてくださって、芸人のイロハを教えてくださった2人なんです。だからすごく楽しみにして現場に行ったら、リリーさんが体調不良で欠席されて。盛山(晋太郎)さんとツートライブの3人でロケしたんです。十分ありがたいお話でしたが、4人でいつかもう一回行きたいです。
周平魂:具体的には、盛山さんがたかのりをかわいがってくれて、リリーさんが僕をかわいがってくれました。だから4人で絶対もう一回ぜひ。
――感謝している芸人さんと言えば、見取り図さんになりますか?
たかのり:見取り図さんだけではなく、たくさんの方々に感謝しています。たとえば主催のユニットライブ「漫才ブーム」に毎月呼んでくださったミルクボーイさん。金属バットさん、デルマパンゲさんも一緒でしたが、ミルクボーイさんは「この3組は絶対M-1の決勝行けるから」とずっと言ってくださる。ミルクボーイさんにもお世話になっています。
周平魂:僕、結婚式を挙げたときに、先輩の皆様をどこまで上まで呼んだらいいか分からなくなって、見取り図さんと同じ29期まで、と決めて呼んだんです。だけど見取り図さんが仕事で急遽来られなくなって、挨拶もリリーさんに頼んでいたのですがそれもお願いできなくなって。そこで挨拶を上の兄さんのどなたかにお願いしようとなったとき、ミルクボーイさんしか考えられなかった。招待状を出していなかったのですが、式の1週間前に挨拶を突然お願いしたら、すぐに2人とも「ありがとう! 行かせてもらうわ! 挨拶もさせてもらうわ!」と。『M-1』優勝前でしたけど、面白い掛け合いで会場盛り上げてくれました。
たかのり:ちゃんとフリップまで用意してね!
周平魂:あれは一生忘れないですね!
たかのり:僕らの芸歴10年目までの暗黒時代も、ミルクボーイさんは会うたびに「ツートライブは大丈夫やから! 行けるから!」とおっしゃってくださった。何の希望もないときに、めちゃくちゃ面白いミルクボーイさんにそう言われると救われる。なぜ大丈夫なのか分からないけど、それでもその言葉が芸人を続けられた理由でもありますね。ほんまにありがたいです。
たかのり(1984年4月11日生まれ、広島県出身)と周平魂(1983年9月11日生まれ、京都府出身)によるお笑いコンビ。ともにNSC大阪校30期生で、2008年4月1日に結成。2017年「ABCお笑いグランプリ」決勝進出、2019年・2022年・2023年「上方漫才協会大賞」文芸部門賞受賞。6月30日の兵庫・神戸公演を皮切りに、初漫才ツアー「闊歩旅」を全国6都市で開催する。