――ちなみに、書くことは昔から好きだったのでしょうか。
好きというか、適当に選んだ単語3つを入れて物語を作るという遊びをずっとやっていたんです。中学・高校がメインですが、小学生のときもやっていて。45分でルーズリーフ1枚と決めて、休み時間に友達から単語を3つもらったり、辞書で3つピックアップして、物語を作って遊んでいました。その頃は書くことが好きとは思っていませんでしたが、アイドルになってブログを書いたり、テレビの企画「書き出し王」で小説の書き出しっぽいものを書いていたら、すごく褒められるようになって、もっと書きたいと思うようになりました。
――3つの単語を使って物語を作る遊びをしていたという時点で、もともと書くことがお好きなんだろうなと感じました。
昔、小説でそういう遊びが出てきて、面白そうだなと思ってやるようになりました。
――短編小説集『最低な出会い、最高の恋』に参加したことは、どんな経験になりましたか?
それまでは書いて完成させるだけで満足していましたが、発表して感想をもらったことで、「次はこういうのを書いてみたい」「こういう風にしたらよかったかな」「ここはこういう風に伝わるんだな」という学びもあり、また小説を書いて出したいなと思いました。
――『きらきらし』も皆さんの感想を聞いて、より喜びを感じそうですね。
そうですね。皆さんがこれを読んでどんな感想を抱くのか気になりますし、『万葉集』を好きになってもらえるのか、そういうところも楽しみにしています。
――書くこと自体にも喜びや楽しさを感じていますか?
自分の頭の中だけだったものが、実際に手元の紙に生まれるというのがすごく面白いです。人と共有することもできるし、もう1回読み返すと粗も見えて、そこからもっとブラッシュアップすることもできて、そこがいいなと思います。