英語キーボード搭載のノートPCは少ない
デスクトップPCを使っている場合、PCを購入した後に別途英語キーボードを買うという方法がある。選択肢もあり、クオリティの高い製品も多い。PCが仕事において重要なポジションにあるなら、品質の高いこだわりのキーボードを別途購入するのはロジカルな選択だ。
しかし、これが「ノートPC」となると事情が異なる。日本市場で流通しているノートPCの多くは日本語キーボードだ。ノートPCは後から英語キーボードに替えることはまずできない。「英語キーボードのノートPC」という製品は、日本で購入するにはかなり選択肢が少ないというのが現状だ。
米国で販売されている製品は英語キーボードなので、米国で販売されているノートPCを個人輸入で購入するという方法もある。しかし、必ずしも現行モデルを個人輸入で購入できるとは限らず、さらに、国内の流通経路で入手するよりもリスクが高い。代金を支払っても手元に届かない可能性もある。ノートPCは高額商品なので、あまりお薦めできない方法だ。
英語キーボードを選択できるノートPCまとめ
日本において英語キーボードのノートPCを購入する現実的な方法は、日本市場で流通している英語キーボードモデルを購入することだ。選択肢は少ないものの、いくつか選べる状況にある。
2023年3月時点で、オフィシャルページから英語キーボードモデルが購入できる主なノートPCをまとめると次のとおり。
メーカー | モデル | 備考 |
---|---|---|
Acer | Swift Edge | 調査時点で入荷待ち予約 |
Apple | MacBook Air | macOS |
MacBook Pro | macOS | |
Dell | Alienware | 一部のモデルが英語キーボードに対応 |
Dell G | 一部のモデルが英語キーボードに対応 | |
Latitude | 一部のモデルが英語キーボードに対応 | |
Precision | 一部のモデルが英語キーボードに対応 | |
XPS | (すでに英語キーボードモデルの売り切れモデルあり) | |
HP | OMEN | 一部の高級モデルが英語キーボードに対応 |
Lenovo | ThinkPad | カスタムモデルの一部で英語キーボード選択可能 |
MSI | Stealth | 一部の高級モデルが英語キーボードに対応 |
Titan | 一部の高級モデルが英語キーボードに対応 | |
VAIO | SX12 | カスタムモデルで英語キーボードに対応 |
SX14 | カスタムモデルで英語キーボードに対応 |
日本の市場で英語キーボードのノートPCを購入するなら、現状ではDell、Lenovo、VAIOが有力候補だ。これらは常に英語キーボードモデルを扱っている。すべてのモデルではないが、該当するモデルのカスタマイズを選択することで英語キーボードを選択できる。この中から選ぶというのが、日本において英語キーボードモデルを入手する無難な方法だ。
今回の調査では、「Acer Swift Edge」が例外的に今選べる魅力的な英語キーボードノートPCに入った。このモデルは今後、後続モデルが出るかわからない。今回だけのモデルの可能性があるので、入手できるのは今だけの可能性がある。時々、こんな感じで魅力的な英語キーボードモデルが突然販売されることがあるので、英語キーボードのノートPCを探している場合は見逃さないようにしておきたい。
それ以外のモデルはゲーミングPCの最上位モデルといった位置づけになっている。持ち運びという面で難があるので、持ち運びを伴うビジネスでの用途には厳しいかもしれない。自宅やオフィスで据え置きで使うのであれば、これらも選択可能だ。
AppleのMacBookは常に英語キーボードを選択できる。ただし、当然ながらOSはWindowsではない。Windowsがネイティブに動作するノートPCが必要なら他のモデルを探す必要がある。
DellとLenovoのラインアップを比較
日本市場で流通しているノートPCから英語キーボードモデルを選ぶのであればDellとLenovoが第1候補になる。ゲーミングPCや法人向けモデルを除外しても、DellはAlienware、Latitude、XPSという3つのシリーズで英語キーボードモデルを展開している。在庫に限りがあるので、すでに販売が完了してしまった場合は英語キーボードモデルは手に入らないが、在庫があれば選べる。
LenovoはThinkPadシリーズのカスタマイズモデルの一部において、英語キーボード対応モデルを販売している。ThinkPadが好きなら、この中から英語キーボードに対応したモデルをリストアップしてそこから選べばよい。
DellとLenovoのモデルは小型なものから大型なものまで比較的ラインアップが豊富だ。一部の大型家電量販店は実機を展示しているので、実際に触ってみて検討するといったことも行いやすい。
軽量モデル - VAIO SX12/14
英語キーボードモデルであり、かつ、常に持ち運べるくらい軽量なモデルが必要という場合は、VAIO SX12またはVAIO SX14が有力候補だ。VAIOはSX12とSX14は英語キーボードモデルが提供されている。
SX14はディスプレイのサイズが14型で解像度はUltra HD(4K) 3840×2160が選択できる。このスペックで重量は1.1kg前後なのでかなり軽いと感じるはずだ。VAIO SX12やSX14も一部の大型家電量販店では取り扱いがあり、実機を触って試してみることができる。