――クワガタオージャー/ギラ(演:酒井大成)を軸として、各国の王たちがだんだん集まって……という展開が期待されます。現在、メンバーの中で仲良しなのは、オーディションでもコンビだった平川さんですか?

そうです。しっかり共演するシーンはまだないですが、この前も控室で化粧品についての話題など(笑)にぎやかにお話していました。リタ(平川)は本当に話題豊富で、とても面白いんですよ。もう大好き! 別の取材のとき、ヒメノの決めゼリフを言ってくださいと言われて「ヒメノのセリフって、何を言えばいいのかな」とリタに相談したら、「ヒメノだったら平然と『嫌!』って、まず拒否すればいいんじゃないの」と提案してくれて、そのまま使わせていただきました(笑)。リタは頭の回転が速く、いろんなアイデアがポンポン出てくるんです。たぶん5人の中で、お笑いのセンスは一番だと思います!

――ヒメノのゴージャスな衣装を身に着けたときのお気持ちを教えてください。

とにかく「可愛い!」と思いましたから、この衣装を着てここにいられることが幸せだと思っています。最初は、身に着けるものが何層もあって、今まで着たことのない衣装でしたから、大丈夫かな、1人で着られるのかなと心配がありましたけど、最近は慣れてきて、スムーズに着脱できるようになりました。スカート部分が「後ろ下がり」になっていたり、肩が露出していたり、首まわりがホルターネックのようになっていたりと、デザインのこだわりが気に入っています。

――スーパー戦隊シリーズファンの中には、ご自分のお子さんにコスプレ衣装を作ったりする器用な方たちがいらっしゃいます。ヒメノの衣装は豪華かつ複雑な作りですから、そういう人にとっては「腕が鳴る」のではないかと思われます。

ええっ、そんなファンの方たちがいらっしゃるんですか。もしもヒメノちゃんの手作り衣装を着た女の子に出会ったりしたら、私から「写真撮らせてください!」ってお願いしたくなりますね(笑)。もう可愛すぎて感動してしまいます。子どもたち、大好きですから!

――しかし、ヒメノの衣装はハードなアクションに向いていないような印象です。アクションシーンはあるのでしょうか?

アクション、ありますよ。なんといっても「戦隊」ですから! ヒメノは美しい姿でいたいという思いを常に持っていますが、人を助けるとき、自分の正義感を前面に出すときには、すべてを捨てることができるんです。どんな状況に置かれても、ヒメノは人を助けるため一生懸命に行動します。自分が「強い」からこそ、みんなを助けるのが使命だと思っているんです。

――特撮ヒーロー作品の撮影に臨んだ際、最初に驚いた出来事とは何ですか。

ファンタジックな世界が舞台になっているので「合成」を駆使した場面作りが多いのですが、私が想像していたよりも合成って大変なんだなあ……と、スタッフさんのお仕事を見ていて驚きました。合成カットの撮影は、人物の影がどのように出るかとか、光のわずかな調整などが細かく、非常にデリケートな作業なんです。こういうことは、実際に映画撮影の現場に入っていないとわからないですので、とても勉強になりました。

――これから『王様戦隊キングオージャー』で、ヒメノとしてどんなことをやってみたいですか。

私自身アクティブな人間なので、ヒメノちゃんもそんな人であってほしいと思っています。いろんなことに挑戦して、アクティブな面を見せていくことができたらうれしいです。それぞれ特徴的な国を治めている5人の王様が、どうやって集まり「戦隊」になっていくのか……、これからの私たちを見守っていてください。『王様戦隊キングオージャー』これから1年間、楽しんでいただけたら嬉しいです!

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