「Music Connect」ツアーのファイナル公演の模様がBlu-ray&DVDに(3月15日発売)。マネージャーが撮影したバックステージやオフショット映像も収録されており、手越がどのようにライブを作り上げてきたのか知ることができる。

「僕自身、好きなバンドやアーティストのツアーの裏側を見るのが大好きで、どういう風に音楽やライブと向き合っているのか知りたいんです。アイドルは裏側を見せる必要はないという考えもありますが、今の僕は、嘘偽りのない本当の人間性や仕事っぷりを好きになってついていきてくれている人がほとんどだと思うので、どういう風に一個一個のライブを大切にしているか共有したいという思いがあります」

そして、いろいろなフェスなどに出演する中で減ってきているものの、元アイドルということで「音楽を真剣にやってないんだろう」と言われることもあるという手越。「裏側を見てもらうことで、ちゃんと音楽と向き合っているとわかってもらえると思うし、ステージの意味や重みも伝わると思う」と話した。

全国ツアーを2回開催した2022年。手越は「今までで一番、音楽活動をした年でした」ときっぱり言う。

「ツアーのほかにも、『スペプラ手越FES』というフェスを開催したり、いろんなフェスにも出演し、ナオト・インティライミなど昔からの仲いいアーティストと歌ったり。ソロになってからの活動を見てNovelbrightが対バンしましょうとオファーしてくれたり、レコーディングも含めて一年中歌っていました」

さらに、「歌以外の活動も、被災地に行ったりボランティアしたり、日本ハムに呼んでもらって札幌ドームで“きつねダンス”を踊ったり、昔から大好きな競馬の番組に呼んでもらったり、事務所所属時代には考えられないくらいの活動をさせてもらいました」と続け、「2022年につながってきたものが2023年に花開こうとしていて、2023年はすごくいい年になると感じています」と自信をのぞかせる。

そして、「まだまだ出たいフェスもあるし、コラボしたい人や見たい景色もたくさんあるし、夢を挙げていったらきりがないですが、1年でそれをいかに叶えられるかが勝負」と意気込み、「今年は2022年以上に音楽活動をしていると思います」と語った。

4月5日には2ndアルバム『CHECKMATE』をリリースし、同アルバムを引っ提げ、4月12日から全国ツアーを開催することがすでに決まっている。『CHECKMATE』というタイトルは、勝ちを確信できる楽曲ができたという本人の思いからつけられ、それほどの自信作になっているという。

「『NEW FRONTIER』とも『Music Connect』とも違う見せ方で、また違う種類の音楽を出していこうと思っています。いい曲たちが出そろっています」

音楽活動にさらに力を注いていった先には、東京ドームや国立競技場でライブすることを目標に掲げている。

「今まではファンの子が見せてくれた景色。これからは僕の人間性や実力のみで勝負しないといけませんが、今度は僕がファンの子に素晴らしい景色を見せて恩返しできたら。そういう目標があるのはすごく刺激になるし、毎日の努力が苦ではなくなる。35歳になりましたが、まだめちゃくちゃメラメラしています(笑)」と心を燃やし、いつ頃に叶えたいか尋ねると「2、3年以内。目標を決めるのは大事なので」と答えた。