――ゆでたまご作品の魅力というのは、何でしょうか?

くっきー!:やっぱキャラ立ちがすごいんじゃないですかね。

ケンコバ:たしかに! 他の漫画じゃないぐらいのキャスト数かもしれないですもんね。エンドロールいつまで続くねんくらいの。

バカリ:整合性度外視じゃないですか。面白いほうにどんどん変えていくっていうのは、素晴らしいと思いますよ。

川島:間違える勇気というか。

バカリ:それで実際面白いですからね。

川島:やっぱり一番敏感な思春期に、いろんなキャラクターにカリスマ性を頂いたので、いまだにネプチューンマンのルックスで心ゾワッとしたりしますから。

ケンコバ:でも、ウォーズマンのベアクローの威力を上げるっていうので、ジャンプすることにより2倍、スピンを加えることにより4倍、さらにロープの反動を使うことにより8倍で、16倍、32倍まで上がっていくっていう理論を覚えて、理系の道に進めなかった友人はいますけどね。

川島:現実と違うからね。

ケンコバ:だから文系を多く輩出してると思う。

バカリ:文系なんですか(笑)

■「99%ダメでも1%あるならそれに懸けてみる」

――幼少期からいろんな漫画を読まれていると思いますが、それが今に生きていることはありますか?

ケンコバ:川島と僕なんて番組やってますからね。

川島:そうですね。漫画でご飯食べさせてもらってる部分もあるんで。

――バカリズムさんはドラマ脚本のストーリー展開などで生きる部分もあるのでしょうか?

バカリ:僕、ドラマはほとんど見ないんで、影響はほとんど漫画ですね。

ケンコバ:だから、いわゆる“ドラマ脚本家”でやってる人とは違うのが書けるんですね。

バカリ:そうですね。

横山:私は『トウ・シューズ』っていう少女漫画ですね。主人公の子がバレリーナを目指す中で、身長が低いとか厳しいことがあるんですけど、「99%ダメでも1%あるならそれに懸けてみる」っていう言葉があって、それがずっと心に残ってます。誰かに「ダメだ」とか「できない」とか言われても、挑戦しようっていうのはそこから学びました。

くっきー!:僕は格闘ものとヤンキー系にだいぶ偏ってるんでね。それこそ恋愛系とか読まないし。恋愛はどちらかと言うと活字で読むタイプなんで。脳内連想しながらね。

ケンコバ:えっ? どういう作品を?

くっきー!:三島由紀夫さんとか。

ケンコバ:恋愛?

川島:適当にしゃべんなよ(笑)

横山:適当すぎる(笑)

バカリ:こんな分かりやすくホラを(笑)

ケンコバ:おまえ大幅に腕下げたな!

■新幹線で感涙「マスクずぶ濡れ」

――皆さんお忙しい中、どんなシチュエーションで漫画を読まれているのですか?

川島:我々吉本芸人って大阪行ったりするんで、移動の新幹線ですね。『キングダム』とか『BLUE GIANT』とか、向き合って読みたいやつは集中して読んだりして、ちょっと団体でうるさい人がいたらやめたりするんですけど。

くっきー!:新幹線だと、泣いちゃうとつらいよね。

川島:そうなんですよ。マスクずぶ濡れのときあります。

バカリ:僕はもう風呂ですね。自分の好きな漫画は、コミックスで買いつつ、電子書籍でも買うようにしてるんです。だから、風呂でスマホで読むのがやっぱり一番ベストですかね。

ケンコバ:のぼせないんですか?

バカリ:ちょうどいい温度にしつつ、平気で1時間ぐらいは半身浴みたいな感じですね。

ケンコバ:ゆいはんは、かつてたかみな(高橋みなみ)が説教始めたら、こそっとスマホで見てたんでしょ?

川島:しめしめと。

バカリ:漫画チャンス?(笑)

横山:漫画チャンスじゃないです(笑)。そんなんしてないですからね! 私はカフェとかで、最近は『SPY×FAMILY』とかを電子版で読みました。