3月2日より開幕する、舞台『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW》(大阪公演:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール 3月2日~5日、東京公演:TOKYO DOME CITY HALL 3月9日~19日)。音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の舞台化シリーズ、通称『ヒプステ』は2019年11月の『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-からスタートし、上演のたびに話題を呼んでいる。

現在はシリーズの次章として、新たに始まる《2nd D.R.B(ディビ ジョン・ラップバトル)》の時間軸を描くストーリーが展開されており、最新作ではシブヤ・ディビジョン“Fling Posse”(飴村 乱数:安井謙太郎、夢野 幻太郎:坂田隆一郎、有栖川 帝統:滝澤諒)と、ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”(碧棺 左馬刻:阿部顕嵐、入間 銃兎:水江建太、毒島 メイソン 理鶯:バーンズ勇気)の対決を描く。

今回はシブヤ・ディビジョン“Fling Posse”の安井、坂田、滝澤にインタビュー。3人の関係性や、ヨコハマ・ディビジョンについての印象、また新たなフェーズに入った『ヒプステ』の魅力などについて話を聞いた。

  • 左から坂田隆一郎 、安井謙太郎、滝澤諒 撮影:友野雄

    左から坂田隆一郎 、安井謙太郎、滝澤諒 撮影:友野雄

■一方通行の愛がまわっている

――3人の関係を聞きたいのですが、例えば相関図として表すとしたら、お互いにどういう存在でしょうか?

安井:王様(滝澤)と、家来!

坂田:(笑)

滝澤:正解! ……いや、やめてください!(笑)

安井:すみません(笑)。でもまあ、本当に“友達”かな?

坂田:同じクラスにいても仲良くなってるような。性格も違うけど波長があう3人だと思う。

安井:たしかに。多分、隆ちゃん(坂田)は僕のことめちゃくちゃ好きだと思う。

坂田:そうですね。

安井:で、僕も好きなんだけど、なんかあんまりそっちには行かない、みたいな……。

坂田:遠回しに振られてるってこと!?

安井:違う違う違う!(笑) それでも成り立つ関係ってこと! で、こっち(滝澤)に対しては僕がちょっと追う、みたいな。追ってないと、すぐすねちゃうんで。

坂田:そうなんだ(笑)。諒くんから謙ちゃんへは?

安井:ここはあんまり出してこない! だから面白い。一方通行の愛がまわっているって感じ。

滝澤:僕が謙ちゃんに対してあまり矢印を出せないのは、愛がないわけじゃなくて! それはもう僕なりの表現になってしまってるので、許してほしい。

安井:それはもう、伝わってます!

坂田:俺は諒くんのこと、弟として可愛がってるような感じがある。

滝澤:隆くんは、本当に親しい友達。

坂田:それも感じるかも。

安井:矢印が回ってるのかも。

滝澤:これはつまり、みんな好きな三つ巴……。

安井: “三角関係”?(笑)

坂田:たしかに、そうかもしれない!

■ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”の印象は

――逆に、ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”の印象についてはどうですか? 昨年夏に中止になってしまった「『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Mix Tape1》」では稽古も進んでいたのではないかと思います。

安井:もちろん稽古は進めていたんですが、本番が中止になってしまって交流を深めることが難しかったので、ここはやっぱり最初から参加している諒ちゃんからの印象を……。

滝澤:ええっ!? でも僕からの印象として、ヨコハマはメリハリのあるキャストさんのチームだなと思います。稽古をやる時にも、3人でミザンス(舞台上の動き)や振り付けなどをそろえるために確認しているけど、終わったらそれぞれの時間に戻る、みたいな。各々が舞台上で出したものを受け取ってやっている感じがして、キャラクターのヨコハマの雰囲気とも似てるなあと思います。お互い信頼してるからこそできる立ち回りで、多くは語らないけど、信頼しあっている印象があります。

坂田:うちと真逆だよね。

滝澤:僕らは、会話が多いので。

坂田:僕たちは何に対しても「これどう思う?」と確認してる。ヨコハマの3人のイメージは、個々が強い。そのままステージ立って出すことをなんかそれぞれがやってて、それがかっこいい、男らしいチーム。

安井:たしかに、ヨコハマは「個性!」ってなるよね。レコーディングの時にディレクターの方から、「シブヤは、原作のチームもよくみんなで打ち合わせしている」と伺ってびっくりしたし、面白いなと思いました。

坂田:キャラクターの関係性に影響されてるのかな?

滝澤:キャラクターとして、乱数も帝統も動きが多いので、そこを成立させるための会話が必然的に多くなることもある。「ここは乱数だったら自由に動いていいと思う」みたいな打ち合わせをよくしているかもしれません。

――ヨコハマの個々のメンバーについては、どのような印象ですか?

安井:顕嵐とは、同じグループ(7ORDER)で活動しているけど、違う雰囲気を感じる。グループにいる時の方が、ふにゃふにゃしてる(笑)。『ヒプステ』にいる時は、“左馬刻様感”が強いです。

坂田:顕嵐くんには、カッコいい印象があります。きりっとしているからこそ、3人がコメディパートでめちゃくちゃ楽しそうにやっている姿にギャップを感じてかわいかったです。かっこいい人達っていう印象が強かったので、曲の中で楽しんで作っていってる感じがすごく素敵で。事前に打ち合わせるのでもなく、曲の間に目を合わせたりしながら作っていく感じ。

安井:理鶯役のバーンズくんも、実はけっこうシュール人間だよね。個人的にすごい興味がある。

滝澤:僕は、バーンズくんとバチバチ波長合います(笑)。器用ですごく空気が読める人なんですけど、自分の中でちゃんと作り上げることもできる人で、その場の空気感にあわせて作品を作っていってくれている人なんだなと思います。

安井:水江くんに関しては、《Mix Tape1》での稽古でもなかなか関われなかったから、もうとにかくイケメン!! ということしかわかっていなくて、今回絡めたらうれしいなと思っているんだけど、逆にどう?

滝澤:本当に「自分を持ってる人」というイメージですね。忙しい中で、他の現場が終わって稽古に来ても、すぐ覚えることができるので、プロだなと思いました。

安井:確かに、水江くんがくるとヨコハマのピースがはまった感があった。空気が引き締まる感覚というのか、言葉を発したら場がピンとなるのが、銃兎そのもの。《Mix Tape1》の本番ではご一緒できなかったんですけど、稽古ではめっちゃ感じてたんです。だからヨコハマは一人ずつのインパクトが強いイメージがあります。

坂田:シブヤは3人でわちゃわちゃやってるから、ヨコハマがピシッとしてくれるイメージがあります。

安井:1番遠い2チームかもしれないかもですね。

坂田&滝澤:うんうん