現在放送中の大河ドラマ『どうする家康』で有村架純演じる瀬名に仕える少女・たね役を演じ、Netflix映画『ちひろさん』(世界配信&全国劇場公開中)でも有村と共演した豊嶋花。1歳のときに芸能活動を開始し、15歳にして数々のドラマや映画に出演している豊嶋にインタビューし、大河ドラマ出演や有村との共演について話を聞くとともに、女優として活動を続けていきたいと気持ちを固めた転機も語ってもらった。
豊嶋は、『どうする家康』で関口家の侍女として瀬名(有村)の世話をするたねを演じ、『ちひろさん』では、自由に生きているちひろ(有村)の姿に心惹かれ、ちひろと出会うことで次第に自らの殻を打ち破っていく高校2年生の瀬尾久仁子(通称・オカジ)を演じた。
――『ちひろさん』の撮影が先だったそうですが、『どうする家康』で再び有村さんと共演され、いかがでしたか?
『どうする家康』でもう1回お会いしたときに、「こんなすぐ会えるなんてうれしいよ」と声をかけていただいて、「こちらこそです」と。とてもうれしかったです。
――たね役を演じた感想もお聞かせください。
たねと瀬名姫は、オカジとちひろさんと近いところがあって、どちらも瀬名姫とちひろさんについていっているところが似ているなと。たねは侍女なので忠誠心もありつつ、仲がいいというのが表現できたらいいなと思って演じました。
――現場では有村さんとどんな話をされていましたか?
「高校生になったんでしょ? どう?」と学校の話を聞いてくださって、そこに松本(潤)さんや岡部(大)さんや渡部(篤郎)さんもいらっしゃって、大御所の方々に囲まれながらお話させていただきました。
――そうそうたる方々に囲まれて緊張しなかったですか?
めちゃめちゃ緊張しました! 今世紀最大の緊張でした(笑)
――一番緊張した瞬間は?
最初の現場入りのときと、松本さんに初めてお会いしたときはすごく緊張しました。「たね役の豊嶋花です」とご挨拶したら、「知ってるよ。『大豆田とわ子と三人の元夫』見てたよ」と言ってくださって、「ありがとうございます!」って、すごくうれしかったです。
――元康の“瀬名奪還作戦”を成功させようとたねも奮闘しますが、ともに元康のもとへ行くことは叶わず、瀬名と別れることに。
お城に兵がいっぱい乗り込んでくるシーンでは、たねは精一杯それを止めようとして、受け身のアクションを頑張りました。大河ドラマという大きな作品でアクションをやらせていただいてうれしかったですし、もっとガッツリやってみたいなと思いました。
――『どうする家康』出演はどんな経験になりましたか?
人生の大きなターニングポイントになってくれるのかなと思っています。こんなに歴史のある素敵な作品に出演させていただいたというだけで、自分の糧になったと思いますし、有村さんや渡部など演技のお上手な方々の側近としてついていられてとても勉強になりました。
――2013年放送の大河ドラマ『八重の桜』にも出演されていますが、そのときのことは覚えていますか?
全然覚えてないので、気持ち的には今回が初めての大河ドラマという感じでした。
――また大河ドラマに出演したいという思いはありますか?
あります。具体的にイメージは湧いていませんが、またお着物を着て。今度はやんちゃな役を演じてみたいです。