――日向さんは2019年に事務所主催のオーディションでグランプリに選ばれて芸能界入りされましたが、オーディションはご自身で応募を?

母親と姉が応募しました。あるあるで申し訳ないんですけど(笑)

――あるあるですね(笑)。ご自身は芸能界に興味はなかったのでしょうか。

テレビっ子だったので、好きな俳優さんや好きなドラマもたくさんありましたが、田舎生まれ田舎育ちだったので、芸能界が本当に存在するのかすら疑っていたくらい、違う星にあるのかなとか思っていたので、なりたいという気持ちにもならなかったです。

――それがいきなりオーディションでグランプリに。

オーディションを勝ち進んでいったら、台本を渡されてお芝居してくださいと言われて、お芝居なんて幼稚園の発表会以来でしたが、ドラマはたくさん見てきたのでそれっぽく頑張って、演技審査を受けていく中でお芝居って楽しいかもと思うようになりました。また、グランプリ受賞者が『太陽は動かない』に出演することが決まっていたので、グランプリになって映画に出たいという気持ちが芽生え、役者になりたいという気持ちになりました。

――お母様もお姉様も日向さんの活躍に大喜びでは?

まさかグランプリを受賞させてもらって、仮面ライダーになって、日曜劇場に出るとは、母親も姉も思ってなかったと思いますし、何より僕自身がそうなので、人生何があるかわからないなと感じています。

――俳優の道を開いてくれたお母様たちに感謝していますか?

感謝ですね! 悪ノリがあったおかげで(笑)

――オーディションのときにお芝居の楽しさを感じたということですが、その後、作品を重ねていく中で、より俳優業の楽しさややりがいが増した転機などありましたか?

毎作品終わるごとにすごく感じています。最初の『太陽は動かない』では一から学ばせてもらい、こんなにたくさんの人たちが関わって1つの作品ができるというモノづくりの面白さと、その中でお芝居させてもらう楽しさを知りました。『姉ちゃんの恋人』では、有村架純さんにたくさん支えてもらってアドバイスをもらって、人とのつながりをそこでも学び、『仮面ライダーリバイス』では1年間一緒にやってきた仲間の大切さを感じ、過酷な撮影環境の中で精神的にも体力的にも成長することができました。そして『Get Ready!』で妻夫木さん藤原さん松下さん、素敵なスタッフさんとご一緒でき、毎作品それぞれの出会いが新鮮で楽しく、たくさん勉強させてもらっています。

――この先の俳優人生はどうなっていきたいと考えていますか?

『Get Ready!』は、1年間大切にしてきた作品が終わった後の大事なタイミングで日曜劇場のメインキャストに選んでいただいた作品なので、何年経っても思い返す、ずっと大切な作品になると思いますし、ここで学んだことをこれからも大事にしていきたいです。そして、お芝居がすごく好きなので10年、20年、30年と俳優の仕事を続けていきたいですし、日向亘を起用しようと思っていただけるような役者になれるように、一つ一つの作品でインパクトを残し実力をつけて成長していきたいです。

――将来的に日曜劇場に主演として帰ってくるという目標は?

そうですね、言うのは勝手ですから言わせてもらいます! いつか日曜劇場の主演ができたらいいなと思います(笑)