――斉藤さんが出演されている『ゴリパラ見聞録』(テレビ西日本)が、1月にフジテレビの『ぽかぽか』で紹介されて、生出演された日にはスタジオの前におよそ300人のファンが集まるという出来事がありましたが、それに続いて今回の番組です。東京でも福岡のコンテンツが通用するんだと実感する部分はありますか?

斉藤:いやあ、どっちも降って湧いたような話なんで…。まあ、今日も緊張したんですけど、俺にはダメだったら福岡があるっていう気持ちで、いつでも煙玉投げて逃げる準備をしているので、基本はやっぱ福岡でやっていければと思いますけどね。福岡の番組がこうやって東京で流してもらえるっていうのは本当にありがたいんですけど、なるべく緊張したくないタイプなんで、ほどほどにしてほしいです(笑)。昨日の『めんたいワイド』(福岡放送)のロケが楽しくてしょうがなかったですから。

伊藤:東京と東京の間に『めんたいワイド』が挟まって、ちょうど良かったということですね。

――伊藤アナも、『ヒルナンデス!』(日本テレビ)の「日テレ系女性アナウンサー オシャレ日本一決定戦」で優勝して、「東京ガールズコレクション」でランウェイを歩きましたが、東京での仕事が続きますね。

伊藤:また違う形で日本テレビさんに呼んでいただけるなんて思わなかったです。でも、オシャレで日本一になれた人と、よく分からない不思議なバラエティにセーラー服で登場する人と、同一人物感ないですよね(笑)

斉藤:振り幅がすごいですよね。よくよく考えたら知らない学ラン着てるやつと知らないセーラー服着てる人が、日本テレビのお昼に出てくるなんてすごいことですよ。

伊藤:40前後の2人が(笑)

斉藤:僕は元々東京で活動してたんですけど、その頃は日テレに出れなかったですもん。東京にいたとき出れなかったのに、福岡に来て『福岡くん。』という番組で東京の日テレに出れるなんて、頑張って良かったなというか、人生何がどうなるか分かんないなと思いますね。

伊藤:テレビ出てる人も作る側もそうだと思うのですが、東京で作りたい、東京で流したい、東京で出たいって東京に目を向けていつの日か…って思ってる人はたくさんいるはずじゃないですか。でも、福岡で福岡に目を向けて作っていた番組が、「東京でどうぞ」って言われちゃうんだという驚きがありますよね。

斉藤:みんながそこを目がけて進んでもちょっと失敗したりするじゃないですか。逆に一番離れた遠いとこに行こうとしたら、実はそこが近道だったみたいな。この番組は、マジで東京でやるつもりなかったと思うんです。だから、色気がなくて、福岡県民による福岡県民のための番組がこうなって、逆にカッコいいなとちょっと思いますよね。

――レギュラーではTVerでも流してない番組ですから。

伊藤:そうなんですよ。

斉藤:TVerの人、『福岡くん。』のこと知らないんじゃないですか?(笑)

  • (C)FBS

■福岡は「嫌なとこがない」、一番の強みは「福岡愛」

――斉藤さんは福岡で活動されて17年ということですが、改めて感じる福岡の魅力はどんなところでしょうか?

斉藤:よく言われるのは、人が優しい、食べ物がおいしい、都会もあって田舎もあるとか、それはもちろんなんですけど、もう嫌なとこがないんですよ。今、福岡は人口がどんどん増えていってるんで、あんまりこれ以上来んといてほしい。僕、福岡に人を呼び寄せるアンバサダーやってるんですけど(笑)

――山梨出身で入社16年の伊藤アナは、福岡の魅力についていかがですか?

伊藤:優さんが言うように、食べ物とかいろんな良さはあるんですけど、一番の強みは福岡県の人たちが福岡のことを大好きだという愛の大きさだと思ってるんです。『福岡くん。』も、福岡愛がそのまま具現化された番組だと思っているので、それが今回、東京に行けて、バカリズムさんから「愛が強すぎる」とは言われたんですけど、やっぱり誇れるところはそこかなと思うので、東京の皆さんに伝わるといいですね。

●斉藤優
1978年生まれ、大阪府出身。99年に矢野ペペとお笑いコンビ・パラシュート部隊を結成。06年から拠点を福岡県に移し、現在は『地元検証バラエティ 福岡くん。』のほか、『めんたいワイド』『ナンデモ特命係 発見らくちゃく!』(FBS)、『ゴリパラ見聞録』『ももち浜ストア』(テレビ西日本)などにレギュラー出演する。

●伊藤舞
1984年生まれ、山梨県出身。お茶の水女子大学理学部卒業。06年に関東地区の『ケータイおは天』(ウェザーニューズ)などでお天気キャスターを務めたあと、07年に福岡放送入社。現在は『地元検証バラエティ 福岡くん。』のほか、『めんたいワイド』『ARNE』などに出演する。