――芹沢凜さんとの共演シーンで、印象に残っていることがあれば教えてください。

可愛かったですね~。現場の人たちはみんなメロメロだったと思います。普段の凜ちゃんは年齢よりも少し大人びた印象があったんですけど、お芝居に入るとグッと子どもっぽくなったりして、感情のコントロールがすごく上手でした。とてもナチュラルに涙をこぼしたり、あの若さでどうしてこんなに上手いのかと何度も驚かされました。本当に素敵な女優さんでした。そんな凜ちゃんが、休憩時間にふと見せる無邪気な一面もよかったです。濱尾(ノリタカ)が「ジョージ・狩崎のライダーシステム」のサビのダンスを練習していて、僕もそれに付き合っていたところを、凜ちゃんが動画撮影していたんです。それはもう無邪気にキャッキャキャッキャはしゃいで。そのとき、彼女の等身大の中学生らしさを垣間見た気がします。あとは……凜ちゃんの宿題を手伝ったこともありました(笑)。

――テレビシリーズ中盤からは肉体的負担のかかりすぎるデモンズドライバーの使用を禁止されたヒロミでしたが、今回、晴れて仮面ライダーデモンズの強化形態「インペリアルデモンズ」に変身します。ひさびさにヒロミが変身したことについての思いを聞かせてください。

ふたたびライダーに変身することができた上に、強化フォームになれて、感慨深かったです。やっぱり強化フォームには憧れがありましたし、ヒロミがまた変身するのなら、デモンズ・スパイダーゲノムがいいなと思っていました。スパイダーの強化形態=ジャイアントスパイダーバイスタンプで変身すること、そして「威厳」や「皇帝」を意味する「インペリアル」という名前であることも、迷いなく自分の答えを見つけ、守るべき者のため「命を大事にして戦う」ヒロミの成長をうかがわせて気にいっています。インペリアルデモンズが劇中でどんな戦い方をするのか、という部分にもご注目ください。

――劇中、キャストのみなさんで遊園地に行き、楽しく遊ぶシーンがあるとうかがっています。このシーン、小松さん的にはどんな印象でしたか。

ただただ、みんなが素に戻って楽しんでいましたし、僕も楽しい時間を過ごしました。ジェットコースターに乗るシーンでは、凜ちゃんがすごく怖がってしまい、乗りたくない~って言ってたんです。そんなとき、花役の椛島光さんが自分も怖いのを我慢して乗り込み、凜ちゃんを勇気づけていたのが印象的でした。花もしっかり「お姉さん」していましたね(笑)。

――また、エンディングには『リバイス』メインキャストによるPV風映像が撮影されているそうですね。エンディング曲「Love yourself」をみなさん(#ナイスファミリバ)で歌われたこともあわせ、ご感想を聞かせてください。

「Love yourself」は僕たちにとって、大事な曲になりました。PV撮影のときに「本人のままでいい」って言われたのはうれしかったですね。役として演じるのではなく、普段のままのみんなで撮れたのは大きかったと思います。それでいて、1年以上演じてきたそれぞれの役がふいに現れる瞬間もあって、とても素敵な映像が生まれています。

――『仮面ライダーリバイス ファイナルステージ&番組キャストトークショー』で全国を巡り、東京(中野サンプラザ)で最終公演を迎えたときのお気持ちはいかがでしたか。

最初は実感がなかったんですけど、いよいよ最終日だという瞬間になって、1年間いっしょに戦ってきたキャストのみんなと兄妹・家族のような絆が生まれたこと、俳優を始めるきっかけが「仮面ライダーになりたい」だったこと、今までずっと応援してくださったファンのみなさんのおかげで無事ここまで走ってくることができたんだという感謝の気持ちなど、いろいろな思いがこみあげてきて、気づけば涙を流していました。

――Vシネクスト『リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ』の見どころを聞かせてください。

『仮面ライダーリバイス』における、僕と日向にとっての集大成的作品です。人間が大切にするべきものは何なのか、信じるものは何なのか。目には見えず、形がないかもしれないけれど、心にとどめておくべくものがきっとある。そんなメッセージが作品の中に込められています。この作品をご覧になったみなさんの心の中にも「何か」が残ってほしいですし、『仮面ライダーリバイス』っていいよね……と思ってもらえたらうれしいです。