――2013年にモデルとしてデビューし、今年10周年を迎えられますが、デビューした頃はドラマで主演を務めている将来を想像していましたか?

成人した頃には女優業も充実させていたいというのは小さい頃からの夢でした。実際に女優としていろいろお仕事させていただけるようになって、続けていてよかったなと思いますし、今ではこのお仕事以外考えられないくらい本当に大好きで、生きがいのように感じています。

――女優業に生きがいを感じる瞬間や、感じるようになった転機を教えてください。

『ゼロワン』のときから常に感じています。私のファンの皆さんはすぐSNSで感想を寄せてくださるので、そういうコメントを見るとやっていてよかったなと思います。今回も主演が決まったとお知らせしたら自分のことのように喜んでくれて、こんな素敵なことってないなと。いつも新しいお仕事が決まるとファンの子にお知らせするのが楽しみなんです。

――鶴嶋さんのファンの方たちは、私たちメディアが鶴嶋さんの情報を発信した際にも「取り上げてくれてありがとうございます」とコメントを寄せてくださったり、すごく温かい方たちだなと感じます。

「乃愛ちゃんが私たちに『ありがとう』っていつも感謝を伝えてくれるから、乃愛ちゃんがお世話になっている皆様にも感謝を伝えたい」という思いで、そういうことをしてくれているみたいなんですけど、温かいですよね。本当に心強い自慢のファンの子たちです!

――作品を重ねてやりがいや演じる楽しさは増していますか?

そうですね。いろんな俳優さんとの出会いがあって、「今の素敵だったよ」と褒めていただけるとすごくやりがいを感じます。『あなおと』ではノアちゃんがいろんな人を落としていきますが、作品作りにおいては一番近くで見てくれている監督を落とすことから始めなければいけないと思っているので、監督がにやっとされていたら、よし! って思います(笑)

――モデルとの相乗効果は感じていますか?

モデルはお洋服によってテンションや表情を変えるので、モデルをやっていたからこそ表情の幅がたくさんあり、それは女優業にも生きていると感じています。そして、女優業ではモデル業とは違う表現を吸収することができ、お互いにいい効果をもたらしていると思います。

――今後の目標もお聞かせください。

10周年を迎える2023年を、初めての主演でスタートが切れたことが本当にうれしくて縁起がいいなと思っているので、2023年は2022年にも増していろんな役に出会える年にしたいなと思っていますし、女優業を軸にやりたいことは全部挑戦していける2023年にしていきたいです。

――いろんな役に出会いたいということですが、具体的な目標はありますか?

映画が好きなので映画にもたくさん出演したいですし、映像がきれいな神秘的な作品が好きなので、余命がある役やはかない役を演じてみたいです。また、女性同士の恋模様を描いた作品はお花が咲き乱れているようなイメージがあるので、そういう世界に入ってみたいです。

■鶴嶋乃愛(つるしま・のあ)
2001年5月24日生まれ。高知県出身。2013年よりファッション誌のモデルとして活躍。2016年から2020年まで『Popteen』の専属モデルを務めた。また、2019年にドラマ『仮面ライダーゼロワン』のヒロイン・イズ役で女優デビュー。ドラマ『村井の恋』『恋に無駄口』(2022)、ABEMA『覆面D』(2022)などに出演。現在放送中の『あなたは私におとされたい』(MBS)でドラマ初主演を務める。