• 塙山キャバレーのママたち (C)フジテレビ

今回で特に印象に残ったという言葉は、「めぐみ」のママが発した「今、やっと天職と思えてきた」。吉岡は「これだけ長い間続けてきた方が言うあの言葉は、人生って時間をかけても“合ってないな”とか、“しんどいな”とか抱えながらでもいいんだなと思わせていただく感じがして、すごく刺さりました」と、興奮気味に語る。

また、自身と同世代の女性が30歳で塙山キャバレーに自分の店を持つという話にも感じるものがあったそうで、「彼女にとって一大決心だと思うのですが、そのときの他のママたちのウェルカム感が素敵なんです。『やりたいなら、やってみたらいいじゃん』っていう、チャレンジすることに気後れしないようなアドバイスを見ると、こういう人と出会えることは、人生においてとっても幸せなことなんだろうなと思います」と話した。

■改めて感じた「ノンフィクションの力」

改めて、塙山キャバレーのドキュメンタリーを見て、「自分はフィクションの世界を演じる仕事をしていますが、ママたちの説得力のある一言一言にとても考えされましたし、改めてノンフィクションの力を感じました」という吉岡。

視聴者へ向けて、「私は初めて塙山キャバレーを知ったときから、ママたちそれぞれのチャーミングさとカッコよさを見て大ファンになりました。前回の放送を見てくださった方にとっては、『ママたち元気だな』と分かるだけでうれしくなるし、あれからものすごく大きな変化の波があるので、それと対峙(たいじ)するママたちの力強さを見てほしいなと思います」と呼びかけた。

●吉岡里帆
1993年生まれ、京都府出身。連続テレビ小説『あさが来た』(15年)、ドラマ『カルテット』(17年)などに出演し、注目を集める。主な近作にドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(18年)、『時効警察はじめました』(19年)、『レンアイ漫画家』(21年)、声の出演をした映画『空の青さを知る人よ』(同)など。19年公開の映画『パラレルワールド・ラブストーリー』『見えない目撃者』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。昨年は、映画『ホリック xxxHOLiC』『ハケンアニメ!』やドラマ『しずかちゃんとパパ』などに出演。『ハケンアニメ!』では、第45回山路ふみ子映画賞で女優賞を受賞した。今年は、1月15日に芸能生活10周年、そして30歳を迎えることを記念してWアニバーサリー写真集『日日』を発売する。