吉宗に大奥で見初められるのが、中島裕翔演じる水野祐之進。とある決意から大奥入りを決意したところ、吉宗に声を掛けられ、将軍の最初の夜とぎ相手となる「ご内証の方」に選ばれる。
冨永は「とても切ない関係性ですよね。吉宗が大奥で初めて見初めた男だけれども、吉宗というのは、自分のことは差し置いて幕府のことや国のことを第一に考える人。水野は自分がどれだけ好きになった相手でも、諦めなければいけないということが分かっている人。感情的にはとても来るものがあります」と2人の関係性について語る。
水野を演じる中島との芝居。中島の持つ資質が水野という役にリンクしているという。
「中島くんは非常に真面目でストイックな方だなと。スタジオに入る前って、その人の性格が出るなと思って見ているんです。すごく集中している人もいれば、穏やかな状態で入ってくる人もいるなど、十人十色。そのなかで中島くんはとても真摯に作品に向き合っている感じがしました。撮影の合間も、一人でベンチに座って集中しているタイプ。彼の真面目さが水野という役にも活きているなと感じるので、私も彼のそういうところをしっかりと受け止めていきたいなと思って演じていました。とても真面目な好青年という印象です」
モデルとして世界のひのき舞台で活躍している冨永をしても、オンエアまで「胃が痛い」と笑う芝居の仕事。「いい意味での緊張感はどんな仕事でも持っているつもりなのですが、それでもやっぱり俳優業、しかも時代劇という初めての経験なので、それはあまりにも大きな緊張です」と語っていたが、そんな冨永が渾身の思いを込めて演じた吉宗の姿をぜひ堪能したい。
神奈川県出身。15歳でモデルデビュー。17歳でNYコレクションにて世界デビューし、一躍話題となる。以後、世界の第一線でトップモデルとして活躍し、25周年を迎えた。モデルの他、テレビ、ラジオ、イベントのパーソナリティ、俳優など様々な分野にも精力的に挑戦。チャリティ・社会貢献活動や、日本の伝統文化を国内外に伝える活動など、活躍の場を広げている。公益財団法人ジョイセフ アンバサダー、エシカルライフスタイルSDGs アンバサダー(消費者庁)、ITOCHU SDGs STUDIO エバンジェリストを務める。
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