■イタズラは仲良くなるためのコミュニケーション

――イタズラ好きのかりあげクンですが、清水さんの周囲にかりあげクンっぽい方はいますか。

うん~誰だろう! ……お恥ずかしいですが、私は結構イタズラ好きです(笑)。膝カックンや、肩をトントンしてからほっぺをプニっとして振り向かせたり、その後さらにもう片方もプニっとする“両攻め”も好きで(笑)。

――子供のときからイタズラ好きだったんですか。

大人になってからですね。もちろん驚くリアクションを見たいという気持ちもありますが、イタズラでコミュニケーションが取れて仲良くなれる気がするんです。

――乃木坂46時代も、まだあまり交流のないメンバーにやっていたり?

後輩にもよくイタズラしていましたね。実際にそれで会話も生まれていました。トントン肩を叩いておいて知らんぷりするのもすごく好きでした。今もちょっとやっちゃいます(笑)。

■早く新しい活動を伝えたくて「またすぐ会えるから!」と連発

――乃木坂46では11年走り続けてきて、今回すぐ新しいスタートを切ることになりますが、少しお休みしたい、ゆっくりしたいという気持ちはなかったんでしょうか。

卒業後すぐにスタートダッシュを切りたかったんです。グループから羽ばたいた瞬間に同じ高さで飛ぶのではなく、1つ高い場所から飛びたいなと思っていました。なので、このタイミングにドラマのレギュラーというお仕事をいただけてなんて幸せなんだろうと思いました。ファンの方には早く言いたくて仕方なかったですが、卒業するときにはまだお伝えできなかったので「またすぐ会えるから!」と連発していました(笑)。

――ファンの皆さんの反響は。

すごく喜んでくださいました。特に世代関係なく男女問わず愛されている『かりあげクン』だからこそ作品をご存知で楽しみにしてくれる方も多いですし、中高の同級生からも「漫画を読んでいたから楽しみだよ」と連絡が来ました。改めて、すごい作品に携われることがとてもうれしいです。

■ファンに伝えたいのは「まだまだよろしくお願いします」

――うれしいおしらせができて良かったです。逆に乃木坂46卒業を報告したときには寂しいというお声も多かったと思いますが、どんな心境でしたか。

そうですね。「寂しい、もう少しいてほしい」と言ってくださる方もいらっしゃいましたが、応援してくださっている皆さんは“決めたら即行動”という私の性格を私以上に理解してくださっているので、「樋口らしいね」「次のステージも応援するよ」と背中を押してくれました。今まではアイドルとして応援してくださっていましたが、これからは人として応援してもらえるように頑張らないといけないなと改めて気合いが入りました。

――最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

11年間アイドルとして活動してきましたが、これからの芸能人生のほうが長いのではないかなと思います。20年30年と続けていきたいですし、歳を重ねるにつれて役に深みを出せたり、歳を重ねたからこそできる役があると思います。お母さん役やおばあちゃん役も夢見ながら長く愛されるように頑張ります。この先長いです!(笑) まだまだよろしくお願いします。

■樋口日奈
1998年1月31日生まれ、東京都出身。2011年乃木坂46の1期生オーディションに合格し、デビュー。愛称はひなちま。2022年にグループを卒業した。過去の出演作に、ドラマ『焼肉プロレス』(19年、テレビ大阪)、『教場II』(21年、フジテレビ)、『今野敏サスペンス 暁鐘 警視庁強行犯係 樋口顕』(22年、テレビ東京)、『何かおかしい』(22年、テレビ東京)、『世にも奇妙な物語 2022年 夏の特別編』「オトドケモノ」(22年、フジテレビ)。