2022年10月31日に乃木坂46を卒業し、1期生として同グループに加入してから11年に及ぶアイドル活動に幕を下ろした樋口日奈。わずか1週間後に卒業後初の連ドラレギュラー出演が発表され、早速次のステージへ走り出した樋口へ、ファンはまた惜しみない声援を送っている。

樋口が出演するのは、『コボちゃん』『フリテン君』などの人気4コマ漫画で知られ、今年で画業51年を迎えた植田まさし氏の代表作を映像化するBS松竹東急のドラマ『かりあげクン』(7日スタート、毎週土曜23:00~)。樋口は、ヒロインにして唯一のドラマオリジナルキャラクター・新人派遣社員の清水彩花を演じる。空気を読まないイタズラ好きな主人公・かりあげクンことかりあげ正太がクビにならないことを不思議に思いながらも、日々仕事を一生懸命こなすOL。明るく思いやりがあるが、5分前行動を心がけるほどの真面目な性格が裏目にでてしまい、かりあげクンに翻ろうされドタバタな毎日に巻き込まれていくことに。しかし日に日にかりあげクンのことが気になっていき……という役どころだ。

今回は樋口に、今作の見どころや演じていて楽しかったところ、後輩にもイタズラを仕掛けてきた自身の“かりあげクン要素”、そして乃木坂46を卒業した今、ファンへ伝えたいメッセージを聞いた。

  • 女優の樋口日奈 撮影:泉山美代子

    女優の樋口日奈 撮影:泉山美代子

■乃木坂46卒業後すぐにいいニュースを届けられて幸せ

――ドラマ『かりあげクン』への出演が決まったときはどんな気持ちでしたか。

まずはあの『かりあげクン』が実写化されるんだ! と童心に返ってワクワクしました。そして個人的には乃木坂46卒業から一発目の情報解禁だったので、応援してくださっているファンの方にうれしいおしらせができて、本当に幸せだなと。卒業後、少しでもいいニュースを届けられるよう頑張りたいと思っていたので、年明けすぐの1月7日から新たなスタートを切ることができてうれしいです! 『かりあげクン』は、ストレスが吹き飛んで心安らぐような明るい作品なので、今は早く見てほしいという気持ちでいっぱいです。

――樋口さんが演じる清水彩花はどんなキャラクターでしょうか。

『かりあげクン』は長く愛されているからこそ、ベースに昭和らしさがありつつ令和の要素もあり、たくさんの時代が反映されている作品です。その中で清水は岩井ジョニ男(イワイガワ)さん演じる木村隆二課長の昭和な発言に少し違和感を覚えたり、韓国ドラマにキュンキュンしていたりと、ドラマオリジナルの令和っぽさを担う“イマドキ”な女性。トラブルが起こらないような道を選んだり、人とうまく距離を取ったり、安定を求めるところもイマドキの女性なのかもしれないなと感じました。

――演じていて楽しかったところを教えてください。

まわりに流されず生きているかりあげさんに驚かされながらも、羨ましく感じるところです。私も自分にできないことができる人に憧れるので、清水の気持ちに共感できました。かりあげさんのイタズラに「もう!」と思いつつも密かに笑顔になっていて、「惹かれているんじゃない!?」と思える展開もあるのでそこも楽しかったです。