シーズン2では、元の世界に帰るために“今際の国”の謎を追いかけるアリス(山崎)とウサギ(土屋)が、謎を解き明かす鍵と思われる場所で仲間と敵、そして“げぇむ”を操る黒幕と出会い、前作を上回る難易度の“げぇむ”に挑んでいく。山崎、土屋、村上虹郎、三吉彩花、桜田通、朝比奈彩、仲里依紗らシーズン1からの続投キャストに加え、山下智久、恒松祐里、磯村勇斗らが新キャストも加わった。
シーズン2で土屋は、ウサギの心情の変化を特に意識して演じたという。
「今回はウサギが隠していた弱さや迷いが出てくる。そして、元の世界に戻りたくないという感情から、元の世界に戻りたいと変わっていく流れがあって、誰かに言われて戻すのではなく、誰かを説得しようとした言葉によって自分の思いを理解していくという心情の変化なので、その掘り下げ方を頭で理解してから現場で本能的にやるというのを意識しました」
アクションシーンも見どころの本作だが、シーズン1とは違った技術が求められた。
「シーズン1はクライミングの動きが多かったのですが、シーズン2は相手の攻撃を受ける動きが多く、受けの練習を中心的にトレーニングしました。お腹を蹴られたときの“うっ”という感じとか。今まで私がやってきたアクションは攻めが多かったのですが、今回、受けがうまくないと相手の強さが伝わらないと実感し、改めてアクション部の方々に尊敬の気持ちを抱きましたし、受けってめちゃくちゃ難しいんだなと感じました」
土屋の身体能力の高さが存分に生かされた作品となったが、今後もアクションに挑戦していきたいと意欲を見せる。
「前向きにやっていきたいですね。自分のできることを生かしていくことでより自分を知ることもできるし、動けない方でも動いているように見せることができる世界だからこそ、自分が動ける意味を見つけていきたいなと。感情を伝えられるようなアクション……動けることでいっぱいいっぱいではなくて、動けるよりも感情だよねっていうアクションができたらいいなと思っています」
山崎とは、TBS系ドラマ『黒の女教師』(2012)、NHK連続テレビ小説『まれ』(2015)、映画『orange-オレンジ-』(2015)に続き、『今際の国のアリス』シリーズは4度目の共演となった。
本作での山崎との共演の感想を尋ねると、シーズン1の現場では「お互い芸能界で生き残れるかどうか」という話を共演者とよくしていたというが、シーズン2は「穏やかな会話が多かった」と言い、「お互いいろんな作品を経て、新しい趣味ができていたりして、おすすめの映画やアプリの話をしたり。賢人くんとも日常の中で気になることをのんびり話していた記憶があります」と振り返る。
演技においては山崎から大いに刺激を受けたそうで、「賢人くんは、大事なところでグッと持っていく……ちょっと怖いなと思うくらいの集中力をたまに発揮される。爆発力があってすごく刺激を受けました。普段はすごく明るいので、楽しくてすごく充実した現場でした」と語った。