番組では、美咲さんの3つ上の姉の姿も描かれる。美咲さんがいなくなってしまってからも、とも子さんにとって、変わらぬ大切な存在なのだという。

「お姉ちゃんがいなかったら、おそらく、とも子さんはもっと日々落ち込んで暮らさざるを得なかったんじゃないかと想像します。カメラをオフにしてるときも、“お姉ちゃんがいるから自分がしっかりしなきゃ”ということをずっとおっしゃっていたので、お姉ちゃんの前では決して暗い顔をしないんです」

そのため、“美咲ちゃんを見つけるため”という思いに加え、“お姉ちゃんのため”も、とも子さんの行動の指針に。

「お姉ちゃんの人生を、どうにかより幸せなものにしていきたいという思いから、すべての行動が始まっていると思うんです。そのために、まず自分が変わっていくのを見せていくんだいう姿勢をすごく感じました」

■誹謗中傷が届いてもDMを開放し続ける理由

前述の通り、とも子さんのSNSにはいわれのない誹謗中傷が送られている。それは、DM(ダイレクトメッセージ)の受信を開放しているからだが、その理由も“美咲ちゃんを見つけるため”。少しでも発見につながる情報を得たいという、藁にもすがる思いからだ。

そして番組の中では、衝撃的な誹謗中傷の文面を公開。精神的に傷つくメッセージを削除していないのは、投稿者に対して訴訟を起こすためであり、その行動も“お姉ちゃんのため”につながってくる。

「お姉ちゃんが今後、インターネットにどんどん触れていく年代になったときに、とも子さんが誹謗中傷を受けていることを知ってしまうかもしれないし、もしかしたらお姉ちゃんに対しての誹謗中傷が出てくる可能性も考えていらっしゃるんです。お姉ちゃんが成長したときに、より良い世界になってほしいという気持ちで、必死に闘っていく姿勢を示されているのだと思います」