『仮面ライダーセイバー』テレビシリーズ(2020~2021年)の最終回から1年後を描く『仮面ライダーセイバースピンオフ 仮面ライダーサーベラ&仮面ライダーデュランダル』が、東映特撮ファンクラブ(TTFC)で 2022年11月20日より配信される。
本作は、テレビシリーズで存在感を残した神代玲花(演:アンジェラ芽衣)と凌牙(演: 庄野崎謙)の”神代兄妹“を主役に、なんと玲花の結婚がテーマになっているという。劇中を通じて強い絆を見せてきた二人の関係はどうなってしまうのだろうか。本稿では、妹の玲花を演じるアンジェラ芽衣にインタビューを行った。
――『仮面ライダーサーベラ&仮面ライダーデュランダル』の企画が決定するまではどのような流れがあったのでしょう。
本編ではあまり神代兄妹の素性について語られてきませんでした。最後のほうに『機界戦隊ゼンカイジャー』とのコラボがあり、あそこで初めて深掘りしてもらえたのですが、それは本当に最終話の直前のことでした。実はそれより前、神代兄妹がどんな背景をもっているのかまったくわかっていないときに「スピンオフやりたいよね」とずっとお兄様と話していたんです。だから、「やるかも」と聞いたときはうれしかったですね。そのときはまだまだコロナ禍も落ち着いておらず、「やるかも」の状態が続いていました。なのでずっと「やってよ!」ということを言い続けて叶った感じです。
実際にスピンオフをやるというのを聞いたのはマネージャーさんでもスタッフさんでもなく、たまたま現場にいた仮面ライダーブレイズ/新堂倫太郎役の山口貴也くんからだったんです。「そういえばスピンオフやるらしいよ」って。本人よりも先にそういう情報を知ってる人がどこの現場にもいるものだと思うんですけど、『仮面ライダーセイバー』は山口くんなんですよね(笑)。すぐにお兄様にも報告しました。
――山口さんは人懐っこくてスタッフのみなさんとも仲がいい印象なので、そういう情報がいち早く入ってきたのかもしれません。
「ガールズリミックス」も「やるかも」とは聞いていたんですけれど、決定を聞いたのは山口くんからだったんです。「やるってよー」って。何なんでしょうね(笑)。
――本作には『ゼンカイジャー』でマジーヌを演じた宮本侑芽さんも出演されますね。
いや~、うれしいですよね。本当にいい人でかわいらしくて、劇中では私からグイグイいってしまうシーンがあり、ついデレてしまいました。撮影が終了してロケ地から帰る際にはプレゼントまでいただいて、「なんて心がキレイなんだ!」と感動しました。またどこかでお会いできたらうれしいです。
――改めて、アンジェラさんは『仮面ライダーセイバー』という作品と出会って、振り返ってみていかがですか。
特撮が好きで、仮面ライダーセイバーで私を知ってくれて、そこから応援してくださる方たちがすごく増えました。いろんな方々が神代兄妹の絵を描いてくださっていました。神代兄妹が好きだというお子さんが、お母さんに衣装を作ってもらってSNSに写真を上げてくださっているのを見たりもしました。海外、特に中国でも『仮面ライダーセイバー』はすごく人気らしいので、そういう反響も聞けたりするのがとてもうれしいです。
序盤でまだ玲花が暗躍しているときは「嫌い」という声も目にしてたんですけど、そういう狙いもあったので、それはそれで成功したとニヤニヤしながら見ていました。でも『ゼンカイジャー』コラボ回もきっかけとなり、神代兄妹を好きだというツイートなどを目にするようになったので、お兄様と「ねえねえ、これ見た?」「見たよ、うれしいね」って見せ合いっこしていました。
――『深罪の三重奏』が8年後ですから、本作は少し時間が遡っているんですね。
『深罪の三重奏』では神代兄妹の関係性にかなり変化がありましたよね。堅物だったお兄様が柔らかくなり、逆に玲花はお兄様化して、逆に引っ張っていくようなシーンが描かれていました。そこから巻き戻るというので、少しだけ戸惑った部分はありました。それに、今回は家での玲花の姿が描かれているので、私生活での玲花はすごくキャピキャピしてほしいと監督から話があり、私が想像していた彼女のイメージとギャップがあったので驚いたんです。撮影がスタートするまでは、「よし、キャピキャピでいこう!」と心に決めるのですが、いざ演じるとどうしても玲花になってしまう……その「キャピキャピ、デレデレ」した部分を出すのにかなり苦戦しました。
――今回衣裳にウエディングドレスがあるのも特徴ですね。ドレスでのアクションもあったのでしょうか?
もちろんありますよ! 本編で仮面ライダーサーベラのスーツアクターを演じている宮澤雪ちゃん、仮面ライダースラッシュのスーツアクターだった森博嗣くんという普段から仲のいい二人が全面的に指導、サポートしてくれたおかげであのシーンは出来上がったんです。私が後ろに吹っ飛ばされるシーンも、雪が後ろで転ばないように支えて、受け止めてくれていました。森くんは敵役だったのですが、「思いっきり来ちゃっていいよ!」と言ってくれて、心強い二人のサポートがあり、かっこいいアクションシーンになったんじゃないかなと思います。
――『仮面ライダーセイバー』組はすごくチームワークがいい印象です。
そうですね、仲いいですよね。先ほど話に出てきた山口貴也くんもそうですし、なんといっても、人懐っこくて人見知りなんて一生しないような内藤秀一郎さん(仮面ライダーセイバー/神山飛羽真役)が座長ですから(笑)。
――ライダー組でいうと、生島勇輝さん、富樫慧士さんとも久々の共演ですね。
久しぶりだったんですけど、ずっと一緒にいすぎて久しぶりという感じがしなかったんですよ。会った時もものすごく自然に接していて、久しぶりという気負いもなくて安心しかありませんでした。