■20代の恋愛を回顧「目を覚ませ! と言ってやりたい」
――今作は“過去と向き合う”といったことがテーマに挙げられると思うのですが、いま改めて向き合いたい過去の出来事はありますか?
かなで:私はめっちゃ恋愛体質なんですけど、20代のほとんどを片思いで終えてしまったんです。いま振り返ると、なんであそこまで好きだったんだろうというケースばかりなんです! しかも1人に対しての片思いの期間が長いので3年間振られ続けたこともあります。芸人さんでもいつもツッコんだり、いじったりしてくれるのに、急に優しくされると、コロッと好きになっていたので、あのときの自分に「目を覚ませ!!」と言ってやりたいですね。
草川:でもそれって、めちゃくちゃ一途ってことですよね?
かなで:いい風に言ってくれましたが、一途とはまたちょっと違うんですよね……。依存(笑)?
草川:なるほど……依存は確かに良くないかもですね……(笑)。
――なかなか強い言葉は出てきました(笑)。草川さんは向き合いたい過去の出来事はありますか?
草川:グループで10年以上活動してきて、東京ドームのステージに立つという目標を掲げてから、いろいろと変化もありましたし。信じてくれた人たちの期待に応えられているだろうかと感じてしまうこともあったので、グループの未来のためにもう一度向き合いたいなと思います。もちろん、昔から応援してくれている方と同様に、最近知ってくださった方たちとのこれからも真摯に向き合っていきたいです。
■草川拓弥の恋愛観「確信を持てたタイミングじゃないと……」
――過去と今一度向き合うことでこれからの糧にしていきたいと。また、先ほどかなでさんからもお話しいただきましたが、ラブコメ作品にちなんで、お2人の恋愛観についてもお聞かせください。お2人は、気になる相手に積極的にアピールできるタイプですか?
かなで:私はもうお話しした通り、ガンガンですね(笑)。
草川:できないですね……。僕はお互いに確実に両思いだなと思うところまでいかないと告白しないタイプ。しっかりと距離を縮めて、確信を持てたタイミングじゃないとできないなぁ。かなでさんにアピールの仕方を教えてほしいくらいです。
かなで:なんというか、言ったもん勝ちだと思うんです。草川さんはモテると思うので少し違うかもしれないけど、私は好意を伝えてからが始まりなんですよね。言ったことによって、意識するじゃないですか? そのときに好きになってもらおうとかを一切考えないんです。仮に振られてしまっても、私は振られてからが始まりだと思ってますね!
草川:おぉ~、名言だ……。
かなで:言った方がいいんですよ。振られてそこで終わりじゃないんだし、人生一度キリじゃん! と思ってます!
草川:なんか響くな……。いきなり告白してみるのもありなのかもしれないです。相当心臓がバクバクしそうですけど(笑)。
かなで:そのバクバクもいいんですよ。それが恋の醍醐味だと思ってます。
■かなで&草川拓弥の好きなタイプとは?
――なかなか斬新な意見でした。お2人の好きなタイプやこういうところに惹かれる! みたいなものはありますか?
草川:好きなタイプってよく話に上がりますけど、難しいですよね。好きになった人がタイプとしか言いようがない気がして。
かなで:私はずっと“一緒にいて楽しい人”と言っていたんです。私の持論で“爆笑効果”と呼んでいるんですが、スリルのドキドキと恋のドキドキを勘違いする“吊り橋効果”ってあるじゃないですか? 爆笑し合ったときに、その楽しさが恋に変わる理論です。でも、最近マッチングアプリとか始めているので、顔も大事だなって思いますね(笑)。だからといって今まで好きになった人が顔で好きになったわけでもないんですけど、やっぱり画像で判断しなきゃいけないシステムなので……。私、いまマッチングアプリの説明してます(笑)?
草川:あははは(笑)。
かなで:普段話しているんで全然いいです! 私は写真もそのままだし、名前もかなでにしているので、分かっていいねをくれる人もいるんですけど、ミーハーだけの人もいるんですよ! もちろん、私を女子として見たうえでのミーハーならいいんですけど、ただ芸人に会ってみたいとか、ご飯行ったっていうエピソードが欲しい人とかを見極めるために、会う前に必ずアプリ内で通話してます。
草川:え、会う前に通話するんですね……! たしかにインスタの自己紹介のところにもマッチングアプリ始めましたって書いてますもんね。
かなで:そうですね。密かにやっていて、隠れてやってると思われるより、大っぴらにやっていた方が恥ずかしくないから、二重に整形したのも、マッチングアプリを始めたのもすぐ言いました(笑)。マッチングアプリの話あります?
草川:ないですよ(笑)! 興味はありますけど(笑)。
かなで:こんな話より、草川さんの好きなタイプを聞きたいです。
草川:さっき、かなでさんは変わったと言ってましたけど、“笑いのツボが合う”とか“一緒にいて楽しい”は大事ですね。
かなで:あっ……じゃあ一緒ですね!
草川:フィーリングが合うの、めっちゃ大事じゃないですか。なにかあっても乗り越えていけそうだし。
かなで:なるほどね……私と相性ばっちりでした。
草川:僕もマッチングアプリやっていたら、出会ってたかもしれないですね(笑)。
かなで: 出会いたかった!(笑)
■かなで
1992年6月10日生まれ。東京都出身。2017年にお笑いトリオ・3時のヒロインを結成し、2019年には日本テレビ系『女芸人No.1決定戦 THE W』で優勝を果たした。フジテレビ系『トークィーンズ』、テレビ東京系『タクシー運転手さん、一番うまい店に連れてって!』などバラエティ番組で活躍しながら、映画『地獄の花園』、映画『KAPPEI カッペイ』に出演するなど、女優としても活動の場を広げている。
■草川拓弥
1994年11月24日生まれ。東京都出身。2012年にメインダンサー&バックボーカルグループ・超特急に加入し、活動中。フジテレビ系ドラマ『花嫁のれん』シリーズや、テレビ東京系『ウルトラマンギンガ』など、俳優としても多くの作品に出演している。今年7月から放送されていたテレビ東京系ドラマ『みなと商事コインランドリー』に続き、2クール連続で主演を務める。